28, 05. 2011 名称不明の植物 


晴れて暖かかった前日に比べ、昨日は気温も下がり、強い南風が吹いた。20度を超える最高気温だったが、強い風の為に暖かくは感じられなかった。ゴミの集荷日でゴミ袋を出そうと庭に出た。西側の道路に近い位置のシラネアオイの花弁に穴が開いていた。丹念に調べて、小さなカタツムリを見付けた。花弁でも不当に感じるのに、日野在住のHさんが3年前にシラネアオイの種子を蒔かれ、発芽して大事に鉢で育てておいでだった芽が根切り虫に食べられたと、コメントに記されていた。3年の歳月を不意にされたお気持ちは、察するに余りある。

庭の彼方此方で、イカリソウが咲き出した。小さな花のバイカイカリソウ、淡い黄色の花を葉の下につけるキバナイカリソウ。これで4種のイカリソウが全て咲き揃った。チゴユリも、花を開いていた。





庭仕事を始めようと思ったが、余りに風が強くて退散した。前日持ち帰った鳥の形の蓋物の蓋の内側を削る作業をした。前日帰りがけに、琴似の生花店を2店覗いたが、今日のモデルに使用するカンパネラが見当たらなかった。蓋の削りが出来上がった2時過ぎに、花を買いに出かけた。駅前のスーパーから、北東のスーパー迄廻って見ることにした。

シラカバ公園を抜けて南へ向う。小学校前の広場の大きなプラタナスが葉を開いていた。未だ葉を開かぬハリエンジュは例外なのだが、総じて葉の大きな樹は、葉を広げる時期が遅い。街路樹のプラタナスは無惨に剪定されているが、此処の樹は伸びやかで気持ちが良い。小学校脇の緑地帯のナナカマドに蕾が付いていた。




東町公園のケヤキは、臙脂色の芽が緑の葉に転じていた。葉の下にある芽を包んでいた包皮の色で、全体が茶色を帯びた緑になっている。大木の姿は、見ているだけで気分が伸びやかになる。




西へ向い、気に入りの庭に立寄った。大雪にも傷められず、目当ての植物が蕾を付けていた。昨年、庭仕事をされておいでの此の家の奥様に植物の名称を尋ねたが、名前は判らないとのことだった。輪環状に付いた花が段重ねになる不思議な花。葉はスイカズラの系統ではないかと思われるのだが、植物図鑑には見当たらなかった。今年も花を楽しませて貰えそう。中央の沢の階段を下りて、沢を渡る。ムシカリの花が咲いていた。駅前のスーパーの生花店にはカンパネラがなく、沢に戻って東の遊歩道を北へ進んだ。




北の沢の巨木に絡んだツルアジサイの葉が大きくなって、幹を緑色に埋めていた。隣接するお宅のフジが蕾を付けていた。典雅な花に比べて、蕾は姿が逞しい。トチノキも葉を広げ始めていた。





三番通りを越えて、小公園が並ぶ道を東へ戻る。ズミの蕾が赤く色付いていた。もう1種名称不明の樹を見上げる。トチノキと同様、僅かに葉を出したところだった。




北東の生花店にもカンパネラは見当たらず、仕方なくトルコキキョウを買求めて戻った。生花店の花揃えは、以前とは随分異なり、季節を先取りする様な花が無くなり、年中同じ花で埋められている。売れ筋の種のみを扱っている様に思われてならない。今朝も風が強く雲が多い。台風が北上していて、天候は下り坂。来週は晴れの日が予報には出ていない。


キバナイカリソウ Epimedium grandiflorum sap. koreanum メギ科
チゴユリ     Disporum smilacinum ユリ科
バイカイカリソウ Epimedium diphyllum メギ科