23, 05. 2011 種子の採取


漸く雨が上がって、昨日は湿度が高めの天候となった。雲は厚いが余り寒さは感じなかった。綺麗に咲いていたサンカヨウが散っていた。花の跡には緑色の種子が出来ていた。風で飛ばされなければ、夏の終りには青い実を付ける。

西側に出来た空地に、陽当たりが悪くて年々株が小さくなって来ているサルメンエビネとギンランを移植した。色彩鮮やかな球根植物を植えていないので、他所の庭に比べると華やかさに欠けるが、春の花々が開いて賑わい始めた。ソウウンナズナとムラサキナズナが咲き始めた。バイカイカリソウも開いて来た。ピンクのイカリソウの開花も間近い。ミヤコワスレの中に自然発芽したキバナイカリソウが、他の株に先んじて咲き出した。






アセビも、黄ばんでいた蕾が白くなり、花房を垂れ始めた。クロユリの蕾が色付いて、開花が近い。太い芽を出していたアマドコロがニョキニョキ伸びて来ている。風情のある野草なのだが、地下茎を縦横に伸ばして増えるので、時折越境したものの除去に手間がかかる。広くもない庭に様々な植物を植え込んであるので、表土の下はどの様になっているのかと、想像するだけでも面白い。





3日前に、中央の沢の土手のエゾエンゴサクの姿が見受けられなかったので、種子の採取に出かけた。雨が降り続いたので、北の公園の窪地は湿っていると判断し、陽の当たる鉄道林前のエゾエンゴサクから採取することにした。シラカバ公園へ向い、公園伝いに南へ向うことにした。ライラックの蕾が膨らんで来ていた。ヤマブキの花が咲き始めていた。




鉄道林前のエゾエンゴサクは、一段と数を増して青い帯を形成していた。少し陽も射して、暖かくなって来た。過日見えていたキバナノアマナに代わって、オオバナノエンレイソウが咲いていた。朽ち始めた花に種子が出来ているとは限らない。数多の花に目を凝らしながら、小一時間かけて種子を採取した。3月の大地震で、土浦在住のSさんのフィールドである筑波山で崖崩れが発生し、エンゴサクの群生が見られなくなったとMIXYのコメントに記されていた。種子の半分をお送りしようと思っている。




昨夜の雨は今朝は上がっているが、気温がまた下がった。天気予報に道北の稚内には雪だるまが登場していて、低温、霜の注意報が軒並み。春の天候も思わしくない。


ソウウンナズナ Draba sachalinensis アブラナ科
ムラサキナズナ Auublicta cultorinm アブラナ科