22, 05. 2011 雨の週末


時折小止みにはなるものの、昨日は前夜からの雨が降り続いた。気温も下がり、肌寒かった。教室を終え、雨が小止みになった折を見計らい、シロバナシラネアオイに枝が接しそうになっているクロミノウグイスカグラを掘り上げて、西へ移植した。地上部分は余り大きくないので、比較的簡単に掘り上げられると予測したが、驚く程太く長い根を広げていた。シロバナシラネアオイは4年目位の葉の他に、小さな2年目の葉を出し、更に1年目の芽が出て来ている。これで、ゆったり株を形成することが出来る筈。

昨年植物園で拾い集めて来たヤマボウシを鉢に蒔いておいたものが、芽を出した。皆同じ芽なので、蒔いたヤマボウシに相違ないと思われる。先日シラネアオイを日記に登場させたら、発芽に関してMIXYにコメントを頂戴していたので、自然発芽した芽を撮ってみた。上から、1年目、2年目、3年目の芽の順になる。1年目は大きな艶のある双葉が出て、全く変化無く過ぎる。写真は、チョウノスケソウの間に自然発芽した芽。2年目に、小さな葵の形の葉が出て、これも1年中変化がない。周囲に梅の花弁が落ちているので、サイズがお判り頂けよう。3年目に少し大きくなった葵の形の葉が出る。4年目も同様に少しサイズが大きくなり、5年目に蕾を付けて小さな花を咲かせる。秋に種子を蒔いたら、日本海側は冬に降雪があるので、春には充分用土が水分を含んでいるが、太平洋側は晴天の日が多いので、水分を補給する必要があるかと思われる。飛んだ種子が自然発芽することを考えると、種子に余り深い土をかける必要はないと思われる。尤も当地では、深い雪がかけ土の代わりを果たすのかも知れないが。






不足になった腐葉土と食材を買求めに出かけた。肌寒いので、また革ジャケットに逆戻り。霧雨も降っているので、南の小公園のホウノキを見て回る最短のコースにした。街路樹のシナノキの葉が、随分大きくなって来ていた。南東のお宅で、真っ盛りのサクランボと思われる花が、雨に濡れていた。





咲きがけを何度か見たシダレザクラは、満開の状態だった。淡い色の佳い桜。もう1軒のお宅のシダレザクラも開いていた。種類が異なるのか、こちらの花は赤味が強かった。





公園のホウノキは、葉が開き始めたばかりだった。一体に葉の大きな芽は、開くのに時間を要する。二番通りを越えて、東の沢の西の道に入る。蕗の薹が随分背丈を伸ばしていた。沢の緑は量を増して,美しかった。この時期になっても、冬期間運び込まれた雪が未だ残っている。何れだけの量の雪を運び込んだものなのか。





雨が降り出したので沢を離れ、住宅街を三番通りへ向った。真っ赤な芽を吹いていた楓が、葉を広げていた。ノムラカエデという種らしい。以前から気に懸かっていた桜も、花を付けていた。枝に密度の高い枝の集積が彼方此方に出来ている桜。最初はヤドリギかと思ったが、細い枝の集積にも花を付けている。何か癌細胞を連想させる不思議な桜。腐葉土と野菜の重い袋を下げて戻った。




雨は夕刻迄降り続いた。今朝雨は止んでいるが、雲が厚く、気温も低い。移植した樹々が雨もあって、根付いてくれた様子。生垣が無くなって取留めがなかった庭が、少し落ち着いて来た。