24, 05. 2011 現行犯逮捕


午後に入って晴れ間は出たが、昨日も風が強く肌寒い一日だった。移植をするなら、大きく育たぬ前が良いのだが、風が強く、暗く寒そうな戸外に出る気にはなれず、やりかけの手仕事をしながら、空模様を伺っていた。11時を過ぎて、僅かに薄日が射して来た。西側に未だ余裕があるので、陽当たりの悪い位置の植物を移植しようと庭に出た。アミガサユリが開いていた。




アトリエの南側に廻って驚いた。シラネアオイの花弁に、数多くの穴が開いている。前日、僅か数個穴が開いていたが、奥から迫出して来ているイソツツジの枝が風で当って出来た穴と思い、イソツツジの移植先を何処にしようかと考えていた。枝から離れた手前の花にも穴が開いていた。花を覗いて、犯人を見付けた。カタツムリだった。また悪さをされては敵わないので、ゴム手袋を嵌めてつまみ上げ、掘り上げた根や落葉を入れてあるゴミ袋の底の方へ押込めた。結果的に、火刑に処すことにした。



昨年花を付けなかったヤマシャクヤクの親株に2つ、実生の株に1つの蕾が膨らんで来ている。今年は、2箇所で咲いてくれそう。空地が出来たので、実生で出た芽を纏めて、更に2箇所ヤマシャクヤクのポイントを造った。




一仕事終えて家に入ると、2年前の秋にご旅行の途中お訪ね下さった、NY在住のNさんから書状が届いていた。お便りの中に、昨年スペインを旅した折、トレドでタホ川の畔で見かけた白いマメ科の樹の種子が同封されていた。MIXYにコメントを下さり、同じ樹がご自分のお庭にあると記されていたのを思い出した。マメ科の植物を図鑑で探し、イヌエンジュではないかと思っている。道立図書館にイヌエンジュの樹を見付けたので、花が咲く頃見に出かけようと思っている。写真手前が、送られて来た種子、奥は前日採取して来たエゾエンゴサクの種子。エゾエンゴサクは直蒔きに、お送り頂いた種子は、鉢に蒔こうと思っている。



午後もう一仕事して2時少し前に、散歩に出かけた。青空の領域が広がる東と北を廻ることにした。ずっと芽を出さずに気に懸かっていたサンキライに、もう葉が出始めていた。金属フェンスに絡まっていた蔓は外されて、隣家との境へ引込まれていた。更に東のオオヤマレンゲの葉も随分大きくなっていた。この時期の植物の変化はとても早い。東の沢の緑も、厚みを増していた。





三番通りを越えて、高速道路の西の道を北へ進む。冬から大きな芽を見上げていた樹は、少し黄ばんだ葉を広げていた。何の樹なのだろうか。柳も緑に変わり、長い枝を風にそよがせていた。小さな芽が見受けられたが、ハリエンジュは未だ葉を出していない。近隣ではハリエンジュが、葉を出すのが最も遅い。





四番通りの北の広い耕作地には、今年も玉葱が植え付けられていた。緑の原野の北西に、札幌の西の山々が青く見えていた。頂付近には雲が厚くかかっていた。今朝は僅かに青空が覗いているが、雲が広がっている。気温も低く、風が強い。うららかな春日は中々やって来ない。



アミガサユリ Fritilaria meleagris ユリ科