11, 12. 2010 大きなハルニレ


昨朝、ブログの更新作業の為に起きた折には、南東の空に人工衛星あかつきが軌道突入に失敗した明けの明星が輝き、やがて明けて来た空は青空だったが、間もなく雲が広がって小雪が降り始めた。前日出かけた為に出来なかった雑用を済ませた。買求めて来たクリスマスブッシュも生けた。すっかり固くなっていた半磁器粘土を金槌で砕き、ビニール袋に入れて水を加えて馴染ませた。身と蓋に切り分けた陶筥の状態を確かめたが、未だ表面は柔らかく、削りの作業が出来る状態ではなかった。



今日の教室で使用する茶菓と冷蔵庫に保管してあるヘチマ水を小瓶に移す為の漏斗を買求めに北東のスーパーへ出かけた。時間に大分余裕があることと、明日から来週末にかけて、ずっと雪の予報が出ているので、南を大回りして行くことにした。寒さに少し慣れた為か、前日程寒さは感じなかった。雪はホタン雪で、地面に着くと間もなく解ける。車道にも歩道にも、雪は積っていなかった。跨線橋を渡り、国道を越えて東へ向う。国道沿いのヤドリギは、未だ実を付けていた。鳥に運ばれて、此処のヤドリギの実は、何処へ行くのだろうか。




未だ雪は散らついていたが、頭上と東の空は晴れて、西の黒い雪雲の間から陽が射して来た。酪農学園大学の敷地を南へ進み、東西に走る道を東へ進んだ。




トウモロコシが植えられてあった農場の西角に、ツルアジサイが絡まったエゾマツがあった。ツルアジサイの蔓か随分太い。更に東に、夏にはツルアジサイで幹が全く見えなかったエゾマツがあった。ツルアジサイは、何れも枯れて佳い色になっていた。




更に東へ進むと、畑の奥にヤドリギを多く付けている巨木が見えて来た。突き当りの道を南へ向う。個人宅の庭のイタヤカエデが、市の保存木になっている。張り出した枝に、丸太の支えが付けられていた。奥には何を祀ってあるのか、小さな祠がある。





仲通を西へ戻り、巨木に立寄る。根元に立て札があって、此の樹も保存木になっていることが判った。ハルニレの名称が記されていた。太い幹には、ツルウメモドキが絡まっていた。堂々とした姿だった。





元の道に引き返そうとして、以前南から逆に廻って、此処に来たことを思い出した。仲通を西へ進んだ。風で倒れた樹でも切られたのだろうか。真新しい切り口の数種の樹が積上げられてあった。



道は緩くカーヴを描いて南へ向い、以前通った雑木林の道へ入った。