12, 03. 2013 ヤドリギの花芽


東日本大震災から2年を経過した昨日は、被災地の様子が報道されていた。此の2年間に身体に感じられる有感地震が9000回を越えていたというから、地殻のずれが大きかったことが伺える。高台移転の計画も少しも進行していない。一方、原発から排出される汚染水は膨大な量に増えて、廃炉作業は先が見えない。現実に被害を受けていなくても暗澹とした思いになるのだから、被災者の心境を想うと、心が痛む。

立体の作業の合間に作成した書状を持って、2時前に散歩に出かけた。午前中散らついていた雪は止んで、青空が広がっていた。書状を投函して、南へ向う。小学校前の広場の雪が量を増していた。街灯の高さを越えている。小学校の西側の白樺に寄生したヤドリギを見上げる。僅かに黄色の花らしきものが見受けられた。




南の緑地帯に入って間もなく、鳶が低空飛行で小鳥を追っていた。動きが早くて、写真には収められなかった。緑地帯の小鳥達は、姿が見えなかった。イチイやエゾマツに身を隠しているものと思われた。駅前のスーパーで買物があって、鉄道林前の道を西へ向う。歩道から中央の沢を見下ろしたが、未だ根開けは現れていなかった。



買物を済ませて沢を通り抜けて戻ろうとしたが、未だ陽が高いので、北西を大回りしてヤドリギを見て来ることにした。住宅街を折れ曲がりながら、北西の中学校へ向う。校庭の南側に並ぶミヤマハンノキを見上げる。雄花の房が垂れている。先年の大雪で数本樹が切られてしまったが、ヤドリギは数多く寄生していた。目を凝らすと、葉の付け根に黄色い突起が見える。蕾の状態で、未だ開いてはいなかった。花とは云っても、実よりも目立たぬ密やかな花。もう少し暖かくなったら、国道の南のヤドリギを見て来ることにしよう。野鳥の通り道らしく、此処にはヤドリギが多い。







確かネコヤナギがあった筈と、目を凝らす。針葉樹の前に、銀毛を光らせたネコヤナギを見付けた。中学校と並ぶ小学校の東角を北へ曲がる。2001年に開校100年を祝ったプレートが門柱に嵌め込まれている。団地が出来る遥か以前に、開墾されていたことが判る。校庭から北東を眺めると、雲が厚く垂れ込めていた。




西から広がって来た雪雲に追われる様に、三番通りを戻った。今朝は曇空だったが、8時を過ぎて雲が切れ、陽が射し始めた。未だ色を使用する工程に入っていないが、明るい方が気分良く仕事進められる。