10, 12. 2010 久々の工房
前日夕映えが出て、天候が好転するかと期待されたが、昨日は気温がぐんと下がり、小雪が散らついた。薄いセーターを2枚重ねにして、寒さに備える。料理のお好きなK・Kさんにも天然ナメコを味わって頂こうと、小分けにしたナメコを持参した。電車が札幌へ近付くにつれ、積雪量が多いのに気付いた。山際の方が雪の量が多い。
琴似駅で電車を降り、南へ向って歩き始めた。三角山は雪で霞んでいる。商店街はロードヒーティングが利いていて歩道に雪がなかったが、商店街を過ぎると、靴の跡が凍り付いて凹凸が付いた凹みに、雪が溜っていて歩き難かった。道路の勾配が出始めた辺りで、表面を荒らした茶色の塀にツタが一面に絡み付き、数多くの実を付けていた。此の塀の色なら紅葉した葉も映りが良かっただろうが、葉が落ちで青い実との相性もシックで中々佳い。
勾配がぐんと強くなった所は、塀も高さを増す。石塀に続くコンクリート塀から、ナンテンが迫り出していた。此処の石塀にもツタが絡んで実を付けていた。
背面が階段となっている北側の門の上にもナンテンがあり、広いスペースの南に突き出た高いコンクリート塀の上には、ベニシタンが植えられてあった。南の門柱を兼ねる此の壁の更に南にもナンテンが植えられてあった。塀にはキヅタが絡み、枝を延ばしたナンテンがキヅタの上を這っている。所々に雪を冠った光景が美しかった。花の時期に前を通ることがなかったので、今年も花を見ることが出来なかった。来年のお愉しみ。
最後の急坂を登り、山の麓を走る車道に出た。直ぐ南の三角山が、雪で霞んでいた。西へ向い、急斜面の道を南へ入る。工房2階の展示室の入口の壁に、アケビの葉が残っていた。
工房へ入ると、幾つもストーヴに火が入れられ、強ばった身体が心地良く解けていく。丁度窯だしの作業をされていて、未だ温かい作品が次々と取り出されていた。残っていた粘土を練り直し、高台の付いた皿を何とか1点仕上げた。これで、来年に仕事が繋げられる。陶筥を家で作成する為の磁器粘土の発注先をK・Kさんに教えて頂き、途中まで車で送って頂いて戻った。駅前の生花店で、クリスマスブッシュを買求めて来た。午後には雪は止んだが、寒い一日だった。