29, 09. 2010 雨降り


朝方は晴れ間が見えていたのに、昨日は10時過ぎから雨の一日となった。友人の個展の初日なので、晴れ間が広がることを念じたが、願いは叶わなかった。個展初日の雨は辛い。折角外光が入る会場を選択されたのに、会場へ着く頃には戸外は鬱陶しい程の薄暗さだった。先客が一人いらして、驚いた様な表情で親しげに声をかけられた。全く覚えのない方だった。曖昧に会釈をして、作品を拝見する。一通り観終えた所で、声をかけられた。30年程以前に、短大で美術を習ったと自己紹介された。只でさえ、他者のお顔を覚えるのが苦手なのに、30年も以前なら、覚えている可能性は全くない。講義中に私が話したことを、あれこれと話して下さった。覚えていて実践されているのが判るのは、この上なく嬉しい。その当時の学生は、講義中目に輝きがあった。時代が下がるに従って、虚ろな目の学生が増えていったと思う。

次の来客があるまでと待ってみたが中々見えない。3時を過ぎたので失礼した。札幌駅からも近く、足の便が良いギャラリーなので、天候が回復すれば来客が増えることと思われる。しっかり準備された佳い個展なので、時間のある方は、覗いて頂きたい。。

田村佳津子展 「ふわふわ かたち」 http://www.esse.co.jp/gallery/

天候が許せば、後2つの展覧会場を廻る積もりで出かけたのだが、強い風に雨が混じる悪天候で取り止めた。最寄りの駅に着くと、雨は一段と酷くなっていた。5時前というのに、薄暗い。歩道の水溜りには様々な落葉が見受けられた。只でさえ頭の重いヒマワリが、雨を含んで大きく傾いていた。




一夜明けた今朝は、良く晴れている。この天候なら、あの大きな窓から会場に光が充分に射し込むものと思われる。雨で倒れた植物はないかと庭に出た。夜分の気温が下がって来て、黄葉や紅葉が進んで来た。チョウジソウ、ホウチャクソウが黄ばんでいる。ホウチャクソウは黄葉が進むと、飴色になって朽ちる。




キバナイカリソウも色付いて来た。ナツハゼは赤を通り越して、臙脂色になり始めた。イワウチワの葉も赤味を増して来た。





イワツツジも深い赤になって来た。やがて葉は生気を失い、丸まって朽ちる。