29, 05. 2010 キバナシャクナゲ


昨日早朝、雨は上がっていたが、敷石は濡れていた。気温は相変わらず低い。この1週は、愚図ついた天候が続いた。もう色を使う仕事は終えているので、根気仕事の裏打ちの作業を進める。不定形の作品よりサイズを僅かに小さめにボードを切り抜き、作品の裏に糊による変色を防ぐテープを貼り、切り抜いたボードに両面テープを貼って貼り合わせる。作品の縁は裏打ちのボードからはみ出しているので、切り抜いたボードの外枠の残り部分に収めて、作品の縁を保護する。何とも単純な仕事ながら、時間はしっかり取られる。

気分転換に庭に出た。2日前にポツポツと開き始めていたキバナシャクナゲが、すっかり開いていた。幾分緑色を帯びた、透明感のある黄色の花弁が好ましい。内庭の中央部分の花木は、アトリエ前のウメとアセビから始まって、クロフネツツジシャクナゲ、エサンツツジと咲き進み、キバナシャクナゲまで達した。後はキバナシャクナケの後にあるサラサドウダンと、ウメの下で開き始めたクサボケを残すのみとなった。





キバナシャクナケの少し西側で、グンナイフウロも開き始め、キバナシャクナゲに佳いアクセントを与えている。その下のチングルマは盛りを過ぎて来た。昨年は長雨で、名称の由来の綿毛が出来なかったが、今年は白い綿毛の車を見せてくれるだろうか。西のヒバの生垣の下では、ヤグルマソウが蕾を上げて来ている。





家の東側の境界付近で、コンロンソウが咲き始めた。この花が咲き始めると、以前訪ねてみえた折に、ヒグマが好んで食べることを教えて頂いたチェンマイ在住の友人Oさんを思い出す。相変わらず、Netには政治的な規制が続いている様子だが、先日スコタイに出かけたと、クメールの影響が濃い、仏像の絵葉書が送られて来た。6月には5カ年余の滞在を終え帰国の予定なので、それ迄混乱が拡大せぬ様に、息を潜める様に見守っている。



午後から切れたプリンターのインク等買物があり、札幌へ出かけた。買物を済ませ、一昨年の音威子府での国際版画展で一緒だったU氏の個展が今週一杯だったのを思い出し、テンポラリ— スペース迄足を延ばした。画廊主N氏のブログで、会場の様子は頭に入っていたが、メインとなる大きなマニ車は、イメージからは少しかけ離れていた。内蔵をイメージさせる小さなオブジェの出来は佳かったので、その落差が惜しまれた。

最寄りの駅からの帰り道、モデルの花を調達することもあり、駅から歩いて戻った。僅かの間に、オオイタドリがニョキニョキと伸びていた。花なのか若芽なのか、距離があって判別出来なかったが、緑を帯びた初夏を想わせる植物が美しかった。




住宅街を北東に進み、気に入りの庭のお宅に立寄る。道路と塀の間の植込みには、クルマムグラが咲いていた。門の脇には、グンナイフウロも咲いていた。石塀には名称不明の小さな紫色の花を付けた蔓が這っていた。





夕刻には雲が切れ始め、壮大な夕焼けとなった。今朝は雲一つなく良く晴れている。暫くは好天が続くらしい。


キバナシャクナゲ Rhododendron aureum ツツジ
グンナイフウロ  Geranium enostemon var. renii フウロソウ科
コンロンソウ   Cardamine leucantha アブラナ科


記  名称不明のツタは、ツタバウンランであると、福岡在住のMIXY友が教えて
   下さった。お宅に植えられていること、小さいけれど、繁殖力旺盛なこと
   が、記されていた。