03, 05. 2010 コブシが咲いた


朝から良く晴れた昨日は、気温もぐんぐん上がった。前日に引き続き、色を引いては乾かし、礬水(どうさ)を引いて乾いたら色を引く作業を繰り返した。乾きを待つ間は、枯葉や切り残しの茎を集める作業。一仕事してアトリエに入ると暑く感じられ、今年初めてストーヴの火を止めた。

停滞していた植物が一気に動き出す。ニリンソウが開き、ずっと蕾のままだったエンレイソウも開いた。アトリエの東側で、種が零れて自然発芽したエンレイソウも、今年初めて蕾を付けた。1葉の芽を出してから、10年程が経過している。超過密の状態。花の時期が終わったら、あちこちに分散させよう。





午前中は蕾だったカタクリが、午後には開いた。長い間蕾の状態で冷たい雨に晒され、少しいじけたカタクリの花、




キバナノアマナも透明感のある黄色の花を開いた。青みと白味を帯びた葉との映りが佳い。午後からの散歩で、随分あちこちで見かけた。




午後からの引いた絵具が乾く間に、2時少し前に散歩に出かけた。初めて革のジャケットを止めて、厚手のブラウスを羽織った。前日少し開きかかっているコブシを目にしたので、少し早いのは分かっていたが、一回り見て来ることにした。頭に入れてある地図を見回し、西の方が密度が高いので、西を南から北まで廻ることにした。白樺公園を南へ向い、東町公園の東側にある2軒のコブシをチェックする。最初の1軒は、あと少しで開花の佳い状態。もう1軒は未だ蕾が固かった。




一番通りを渡って、南の公園に向う。キタコブシも未だ数日はかかりそうな状態だった。公園を西へ抜け、中央の沢に近いお宅へ向う。雪のある内から何度か写真を撮らせて頂いたお宅。先端が白く見えていて、この暖かさが2・3日続けば咲き出しそうな状態だった。足元を見ると、スミレ、キバナノアマナが咲き、イチゲと思われる花が蕾を付けていた。エゾエンゴサクも咲いていた。道路と塀の間の隙間は、このお宅が一番素敵に造っておいでになる。庭を覗くと、カタクリアズマイチゲエゾエンゴサクがあちこちに咲いていた。





すっかり佳い気分になって、中央の沢の東の遊歩道を北へ進む。池の西側の雑木林を見たが、白い花は見えなかった。二番通りを渡り北の沢の遊歩道を中程まで進み、昨年初めてコブシの実を見付けたお宅へ立寄った。此処もあと一息の状態だった。住宅街を北へ進み、四番通りを目指す。最後に見付けたコブシを見て戻ろうと思った。鯉のぼりを立ててある牧場の周囲には、ツクシとオオイヌノフグリが歩道脇に続いていた。




四番通りを東へ戻り、白樺公園の北に位置する沢に近付く。遠方から目指すコブシの梢が白くなったいると感じた。期待が膨らむ。通りを渡ってコブシに近付く。僅かながら花が開いていた。今年初めてのコブシの花。



エンレイソウ  Trellium apetaron ユリ科
カタクリ    Erythronium japonicum ユリ科
キバナノアマナ Gagea lutea ユリ科
ニリンソウ   Anemone flaccida キンポウゲ科