21, 12. 2009 枯れ野
四番通りを東へ進む。車の往来はあるが、人の姿はない。地面が暗い折は、少々鬱陶しく見えていた枯れ野が、白い雪とのコントラストで、美しく見える。人には会わなかったが、カラスの姿を多く見かけた。雪で、食料が不足しているのだろうか。トウモロコシが植えられていたと思われる農場にも群れていたし、未だ赤い実を残している樹の梢にも見かけた。ゴミの集荷場所はネットで覆われ、カラス対策は万全なので、賢いカラスも食料の確保は大変なのかも知れない。ハシブトカラスは、傍で見ると大きくて、不気味な感じがする。
二つの広い耕作地の間を南へ進む。農場と歩道の間に、イネ科の植物が佳い色に枯れて残っていた。アレチゴボウかオヤマボクチと思われる種が、魅力的な実を付けていた。農場の外れには、大きなマンションや高齢者向けの施設等が建ち並んでいるが、酪農家と思われるこの農場は、残って欲しいと思っている。
買物を済ませた帰り道、ツバキが植えられてあるお宅へ廻って見た。蕾も付いていたツバキはネットで包まれ、雪を冠っていた。花が開くのは、雪が融ける4月頃になるのだろうか。
今日は、K・K さんの工房に伺う。練り込みの角皿は、無事に焼き上がっているのだろうか。手を付け始めた陶筥は、未だ充分に乾いていないので、年明けに伺う折に持参することにした。大きめの陶筥を数個成形して、呉須で着彩したいと思っている。