05, 04. 2011 春日戻る
前日の雪は何だったのかと思う程、昨日は良く晴れた。積った雪も正午前には融けた。義妹の母親の祥月命日で、午前中はお坊さんが見え、来客もあって慌ただしかった。様々な方法を試みてはいるが、原発事故は少しも進展せず、汚染が広がっている。新たに出荷制限された野菜産地も出て来た。50基を超える原発が現存するのだから、危機と隣り合わせて生活していることになる。
陶筥から削り出した磁器粘土の新たな使用法を、2月から考えていた。板造りに依る方法。同じ厚さの粘土の板を作る為に、麺棒が必要となった。母は手打ちの麺を作るのが上手で、長い麺棒があったのだが、家を建替えた折に、もう使用することもあるまいと処分してしまった。麺棒でなくとも、何か代用になるものがあればと、100円ショップを覗いて来ることにした。
先日見かけた折れかけたホウノキが気に懸かり、南へ向う。頭上は吸い込まれそうに青い空。東西の地平に近い部分に白い雲が連なっていた。南の住宅街で、ヒマラヤユキノシタが蕾を付けていた。東の小公園のホウノキは、大きく広げた枝と幹の間に亀裂が入っている。未だ雪が枝を支えている状態なので、この先どうなるのかは余談を許さない状態だった。先日よりも芽が長く伸びて、赤く光っていた。
東の沢の樹々の梢が、強い陽射しで輝いている。中でも黄色が強く感じられる樹があった。近付いて見ると、ネコヤナギだった。ネコヤナギはかなり種類が多く、同定が難しい。
気温は余り高くはないが、前日が雪だっただけに、陽射しが暖かく感じられる。東の沢の梢の色を楽しみながら北へ向う。雪の壁が少し減って、沢のホウノキも道路から見えて来た。やはり芽が赤く伸びて来ている。
三番通りを越え、高速道をの東の道を北に進んだ。先日見かけた落ちたヤドリギがどうなっているかと見て来ることにした。青い空をトビが舞っていた。ヤドリギの姿はなかったが、小枝が散らばっていたので、拾って来た。木立の折れた枝先から、樹液の氷柱が長く伸びていた。
四番通りに近付くと、広い雪原の西に、札幌の西の山々が見える。西側の農場よりもかなり位置が高く、見晴らしが良い。四番通りを西へ戻った。高速道路の東の土手は雪が融けて、フキノトウが数多く顔を出していた。農場の西を南へ向い、100円ショップを覗いた。驚いたことに、木製の47cmの麺棒があり入手出来た。
今朝は昨日程空の青さは強くはないが、良く晴れている。昨日よりは7度、一昨日よりは9度高い最高気温が予想されている。とうとう東京電力は、汚染水を海に放出し始めた。生態系への影響が懸念される。