13, 10. 2009 北の沢へ


ヤマボウシのあるお宅から少し東へ戻り、北へ延びる遊歩道へ入った。何時もはこの道へ入らず、真直ぐ東へ向かい白樺公園を目指すので、当地へ越して40年を超えるが、この道は通ったことはない。右手の住宅街との間に所々に遊具やベンチが置かれてある造りは、南の遊歩道と同様だったが、沢はバス通りに近い南の部分のみが降りられる様になっていて、北の遊歩道の部分は、団地の北外れを走る道路の下を暗渠で水を流す為に水が塞き止められ、大きな池になっていた。佳い赤に色付いたオオヤマザクラは、半分程葉を落としてしまっていた。






北の三番通りを目指していると、雨が落ちて来た。雨中でも構わぬ身支度はして来ていたが、遠方が明るかったので通り雨と思い、林の中へ入って雨を避けた。池の傍まで、人が歩いて踏み固められた道が付いていた。ミズヒキが点在し、住宅地から飛んで来たと思われるピンクのツリフネソウもあった。遊歩道に戻ろうとして、エゾトリカブトの咲き残りを見付けた。既に種子が飛んでしまったものもあったが、成熟していそうな種子を折り採って、ポケットに入れた。始めて通る道だったが、佳い道だった。





遊歩道を北へ進み、三番通りへ達する頃には、雨は上がっていた。進路を東へ変えると、前方に大きな弧の低い虹が出ていた。先日小樽へ向かう折、海の上に架かった虹を思い出した。



エゾトリカブト Aconitum sachalinense ssp. yezonense キンポウゲ科
オオヤマザクラ Prunus sargentii バラ科