06, 10. 2009 小樽へ - 赤岩園芸 -


昨夜も煌々と照る月が見られたが、今日は曇りの予報が出ている。今の所、雲は余り見受けられないが、今日から天候は下り坂。日本列島にかかる前線に、台風が接近中。太平洋岸を北上する予報が出ている。余り陸地に近付かずに、東へ逸れて欲しいもの。今朝はかなり気温が下がっている。

昨日、札幌から乗車する同行の級友と電車の時間を打ち合わせ、普段は決して乗らぬ、通勤や通学の人々が慣れた早足で歩く時間帯の電車に乗った。朝の雲は切れて、青空が広がっていたが、西の方に雨雲が見えていた。札幌で級友が乗り合わせて、小樽へ向かう。久々の海を楽しもうと、札幌で殆どの乗客が降りてがら空きになった折、海に近い座席を確保したが、札幌圏を過ぎて海が見える頃、雨が落ちて来て、海上に緩い大きな弧の低い虹が見られた。海は、鈍色。程なく雨も止んで、南小樽の駅に着いた頃には、上空は晴れ上がっていた。

迎えに来てくれた小学校以来の同級生の車で、南西の方向にある赤岩園芸へ向かう。小樽は札幌よりも早く開けた港町なので、旧い建物が多い。未だ下見板の家屋が、随所に見られる。直行する道路に慣れている身には,斜めに走り、随所に三叉路があり、起伏に富んだ街並は、迷路を通り抜ける様で新鮮な感覚だが、冬の難儀が偲ばれる。高台から更に急坂を上り、道路の突き当りに、赤岩園芸がある。直ぐ傍には学校もあって、生徒はこの急坂を上って来るのかと、要らぬ心配をした。以前訪れた時のことを思い出し、住居の方に来園を告げる。大きな間口の車庫と倉庫を兼ねた建物の入口に2人の方々が現れ、中に招き入れられる。大きな空間の2階は温室になっていて、数多くの花が見受けられた。温室に続く作業場から、膨大な数の苗物が並べられた場に出る。ウラシマツツジが欲しいと告げると、恰幅の良い女性が、迷わず直ぐにウラシマツツジの苗が並べられた場に導いてくれた。簡易ポットに入った小さな苗を選ぶ。直ぐ傍に、シラタマノキもあって、これも求める事にした。背丈の低い灌木に、セッコウボクの様な白い実を付ける種。多くの種に目を奪われて気付かなかったが、帰りがけに代金を支払う折、同行の2人も求めてらしたのが分かった。




園の女性が、苗物が置かれた奥の斜面を利用して造られた散策路の見学を薦めてくれた。以前訪ねた折は、1段のみだった植込みは、開墾されて、何段もの植込みが造成されていた。急斜面に造られた、山野草の段々畑。シロバナコマクサは、未だ花を付けていた。小樽の級友に差し上げようと、もう花のない株を掘り上げて来たので、説明する。豊富な苗物の言わば展示場でもある空間は、変化に富んでいて、見飽きなかった。



余り背丈の高くない灌木があって、見慣れぬ赤い房を下げていた。手書きの名札が立てられていて、レティステリア フォルモーサと書かれてある。赤い実が、黒くなっているのも見受けられた。名札には、、ヒマラヤ原産 スイカズラ科と記されていた。一体どの様な花を付けていたのか。気に懸かる1種だった。



レイシェステリア フォルモーサ スイカズラ科 ヒマラヤ原産


追記 MIXY友が、Netで花の写真を見付けて下さいました。下記のアドレスからご覧下   さい。

   http://www.britishseed.com/SHOP/f2516p.html