05, 09. 2009 大きな柳の樹が消えた


3日続いた秋晴が遠い日のことのように、昨日は気温も下がり風の強い一日だった。夜半の雨で、敷石が濡れている。暫く雨はなかったので、植物達には佳い恵みの雨。夜明けは遅くなり、日が落ちるのも随分早くなった。アトリエに陽が入る午後の佳い時間が、短くなる。

先月のモデルに使用して、大分切り取ったスモーク・ツリーの長く伸びた枝を、ゴミの集荷に合わせて切詰めた。長いものは、3mを超える。幸い弾力のある木なので、幹を強く引くと、高い位置の枝を手繰り寄せて切る事が出来る。団地の街路樹の剪定も進み、何時も通る白樺公園の白樺も枝が切り取られて、根元に纏められてあった。




午後から北東にあるスーパーへ、買物に出かけた。今日からの雨を前に、庭仕事をされる方の姿が散見された。人通りのない所の植物を、写真に撮りながら東へ向かう。葉の小さなツタが、塀の上で赤く染まっていた。公園との境に植えられたカントウヨメナが、盛りを迎えていた。自然石の塀のあるお宅では、シラタマノキが白い実を付けていた。





7月の散歩で載せたアマチャの装飾花が、赤く色付いていた。まるでベニガクの様に見える。


進路を北にとり、中央分離帯のある車道へ向かおうとして、異変に気付き足が止まった。突き当りに見える筈の大きなヤナギの樹がなく、空が見えていた。10mを超える大きなヤナギの樹で、ヤドリギが付いていた巨木が消えた風景は、道を間違えたかと思う程、情景が一変していた。最上部の写真は、4月のMIXIの日記に載せたヤナギの樹。気を取り直して車道を渡り、ヤナギがあった根元を確認する。大きな切株が、無惨に残されていた。写真の下に僅かに見える針葉樹も先端が切られ、丸太同然の姿で立っていた。



アマチャ    Hydrangea serranta var.thunbergii ユキノシタ
エゾヤナギ   Salix rorida ヤナギ科
カントウヨメナ Kalimeris pseudoyomena キク科
シラカバ    Betula platyphylla var. japonica カバノキ科
シラタマノキ  Gaultheria pyroloidesvar. miqueliana ツツジ
ツタ      Parthenocissus tricuspidata ブドウ科