03, 08. 2009 キキョウ


時折小止みにはなるものの、昨日は雨が終日降り続いた。今朝雨は上がっているが、風が強い。道北や道東では、最高気温が20度に達しない所が出て来て、農作物への影響は、深刻なことになりそうな気配。降雨不足はある程度人間の力で補えても、日照不足と低温は、人の手では補えない。

白いキキョウが咲き始めた。紫のキキョウは今真っ盛りだが、花も、葉や茎も、白い種は一回り小さく、楚々としている。以前、2種を並べて植えていたら、薄紫色の花が咲いて、白い種を離れた場所に移した。白は純白が佳く、紫は深めの青紫が佳い。咲き終わった花は姿も見苦しいので、こまめに切り取り、最後に茎を切詰めておくと、秋に2番咲きの花を楽しむことが出来る。




細長い花序に繊細な花の集積を付ける、ルリトラノオが咲き出した。葉は地面に沿って生え広がり、15cm程の花序を伸ばして、青紫色の花を付ける。もう二廻り程大きなエゾルトラノオも、花序を持ち上げ始めた。何れもこの葉を好む虫がいるらしく、葉の被害が酷い。数カ所に分散して植えてあるが、虫の姿は確認出来ないが、葉に穴があいている。




長雨は、虫の害はかりでなく、結実を始めたコウライテンナンショウを朽ちさせる害も、もたらした。コウライテンナンショウの茎は、偽茎と呼ばれる茎で、太いが中は空洞になっており、水分を多く含んでいる。風と仏炎包に溜った雨の重みで、偽茎は折れ曲がり、朽ちてしまった。数カ所に植えてあるコウライテンナンショウは、何れも同様の状態となり、今年は秋に赤い実は見られない。



キキョウ        Platycodon grandiflorus キキョウ科
コウライテンナンショウ Arisaema serratum サトイモ
ルリトラノオ      Pseudolysimachion ovatum ゴマノハグサ科