24, 05. 2013 オオバナノエンレイソウ


雨混じりの低温の日が続く。昨朝,咲き揃い出したシラネアオイと,母が植えていた庭には不向きな赤いチューリップを切り取って水揚げした。岡山から旭川へ転居される籠を編まれる作家K氏が立寄られるとのメールを戴いていたので,今年最初のシラネアオイを玄関に,チューリップは仏壇に飾るつもりだった。昼食を済ませてお出でになるとのことだったので,到着は午後になると思い、洗濯機を仕掛けて立体の仕上げに入る。10時を過ぎてアトリエの片付けに入ろうとしていたら,義妹がK氏が見えたと報せに来た。予定より随分早い到着だった。

小型のトラックで見えたので,現在使用されていない義妹の車を入れていた車庫に入れて頂く。トラックの荷台に掛けられたシートを外されて、ぎっしり並べられた植物から、数多くの種類のポットに植え込まれた植物を取り出して下さった。各々のポットには,名札が付けられていた。アトリエが片付いていないので,足の踏み場もない状態で制作途上のスパイラルをご覧頂いて,居間でお休み頂いた。ブログで日々のお暮らしの様子を拝見しているので,初めてお目にかかった方の感じがしない。降っていた雨が上がった頃,全く片付いていない庭を案内した。花を付けなくなったヤマシャクヤクの親株は,栄養不足と教えて下さった。ヤマシャクヤクには地味の豊かな土が必要らしい。旭川へ向われるK氏をお送りして,頂戴した植物を内庭に運び込む。知らない名の植物が多く,図鑑で調べて、植えるべき場所を決めなければならない。思いがけない嬉しい宿題が出来た。



昼食後、一仕事済ませた2時前に散歩に出かけた。陽当たりの悪い庭でもオオバナノエンレイソウが咲いているので,中央の沢を見て来ることにした。シラカバ公園を南へ通り抜ける。桜の花弁が地面を覆っていた。西へ向い,気に入りの庭のお宅へ立寄る。段重ねに花を付ける忍冬の花芽が出ていた。




中央の沢の東の遊歩道を,南へ向う。鉄道林前の道との交点から、沢へ下りた。雨で足元が危ないかと案じたが,降り積った落葉が水分を吸収して,滑ることはなかった。予想通り,南側の斜面には,オオバナノエンレイソウが咲いていた。昨年よりも花が増えている様に思われた。斜面の上の道路は駅に続く道で,歩行者も多いのだが,この斜面は死角になって、上からは花が殆ど見えない。春の一時期を斜面を白く彩るオオバナノエンレイソウが増えて残ることを願う。





鉄道林前の道に戻り,西を廻って沢の階段を下りる。階段から橋の周囲は、除草されて、ニリンソウの茎が無惨に倒れていた。夏前には地上部分は姿を消すのに,不要なことをと、怒りが込み上げる。遊歩道から下へ下りて,沢の奥へ入る。此処までは除草機被害はなく、ニリンソウが沢を白く埋めていた。






東側の階段を上り,東の遊歩道を北へ進む。池に近付ける遊歩道に入ってみた。低温続きだが植物のプログラムは確実に進行して、若葉が煙っていた。北の沢の遊歩道に入る。冬から見上げていたウンリュウヤナギも、若葉に彩られていた。家に戻って,朝切り取ったシラネアオイとチューリップを生けた。




今朝も曇空。昨日よりは幾分空は明るいが,相変わらず気温が低く,ストーブに日を入れている。