08, 05. 2012 オオバナノエンレイソウ


すっきりせぬ天候が続く。朝のニュースで、筑波を襲った竜巻の様子が報じられていた。暖気と寒気の鬩ぎあいで起る現象なのだが、恐ろしい程の惨状だった。今日のゴミの集荷に合わせて、落葉や伸び始めた雑草を抜いてゴミ袋に詰め込む。白い芽を出していたオキナグサから緑色の葉が出ていた。シラネアオイも咲き始め、シロバナエンレイソウも開いて来た。オオバナノエンレイソウよりも小型で、花は横向きに咲く。





雨の心配はなさそうなので、中央の沢のオオバナノエンレイソウを見て来ることにした。シラカバ公園を南に抜ける。余り花が付かない大きなホウノキの芽が弾けていた。東町公園のケヤキを見に立寄る。巨木には似つかわしくない小さな茶色の葉を出していた。南の緑地帯のケヤキは、満開に近い状態だった。咲き始めの方が、風情があって佳い。





未だ青い帯となっているエゾエンゴサクを見ながら、鉄道林前の道を西へ進む。中央の沢の東の遊歩道の角から、沢へ下りた。蕗の薹の花の跡が、白い綿毛になっていた。未だ蕾の株もあったが、オオバナノエンレイソウが咲いていた。斜面は急勾配で、登るのは難しい。人目に付かぬ佳い位置に出来た群落。末永く残って欲しい。





東の遊歩道に戻り、北へ向う。中央の階段を下りて、沢の底に入る。沢の南側は、ニリンソウで白くなっていた。沢の底にも、春が巡って来ていた。





曇っていた空が晴れて来た。階段脇の桜は、強い風でもう散り始めている。暗く沈んでいた沢が、陽光を受けて輝き始めた。



オオバナノエンレイソウ Trillium camschatcense ユリ科
シロバナエンレイソウ  Trillium tschonoskii ユリ科