08, 12. 2012 大きな揺れ


昨朝は厳しく冷え込んだが,薄雲の間から陽が射した。明るい内にと,仕事に取りかかる。アトリエ前の梅の樹に、ヒヨドリが飛来していた。ナナカマドの実が随分早く落ちて,食料が不足なのかも知れない。二度色を重ね,今週の仕事を終えた。暗い日が続いて、余り捗らなかった。正午前の天気予報を見ると,-4.4度。コートのシルエットが細身になり,ここ5.6年袖を通していなかった毛皮の皮コートを,納戸の奥から取り出した。少しルーズなシルエットのコートを見かける様になったのと,充分こうれいになって、見かけは二の次,暖かさを求めた為。リバーシィブル仕立てだが,毛を内側にした方が暖かいので,毛を表に着用したことはない。



昼食後、早い列車で札幌に出かけた。来週初めが弟の誕生日で,何か見付けなければならない。札幌は雲が低く,薄暗かった。出かけた折に時折見ていたが,気に入ったものは見当たらなかった。駅前の2つのデパートを廻り,バスで南へ向う。大通公園の鳩は人になれていて,傍を通っても逃げない。流石に寒いのか,円くなっていた。背の模様が夫々異なる。結構洒落た模様の個体もあった。




運良く三軒目のデパートで,程の良い品物を見付けて買い求めた。上限なしの予算なら楽しいが,予算が潤沢でないと、紳士物の買物は難しい。大通公園では,クリスマス市が開催されていた。やはり民芸品に目が行く。入れ子になったマトリョーシカと、建造物のミニアチュアの前で足を止めた。此のミニアチュアは蝋燭立ての役目をすることが分かった。暖かそうなトナカイの毛皮も出ていた。






少し空が明るくなったが,西の山並みは見えない。北へ戻り,道庁前を通る。前庭の大木には,鴉が鈴生りになっていた。茶菓を買い求めて戻った。




家へ着いたのが5時過ぎ。アトリエでメールを調べていると,揺れが来た。揺れは暫く続いた。テレビを点けると,宮城県沖を震源とする大きな地震だった。津波警報も出ている。東日本大震災の記憶が甦った。幸い大きな被害は出なかった様子だが,被災地の方々の心情を想うと,気が滅入る。