10, 11. 2012 銀杏並木


昨日はまた、気温の低い雨がちの天候に戻った。一度通り抜けた雨雲が大きく渦を巻き、再度押し寄せて来ている。午前中で仕事を切り上げ、午後からテンポラリー・スペースで開催中の岡部氏の旧作を観に札幌へ出かけた。後年フロッタージュという手法が先鋭化し、刷り取る場の物語性に大きく傾斜して行く前の、様々な要素を内包している時期の作品群。個人的には此の時期のフロッタージュが表現となっている作品が好きなので、観ておこうと思った為。

地下鉄の駅を出る頃には、雨は上がっていた。先客があり、懐かしい作品群を観て、画廊を辞した。南へ向い、北大構内に入った。西へ続く銀杏並木は少し盛りを越えていたが。枝先も葉が落ちた地面も黄金色に染まっていた。陽が射すと更に輝くだろうと惜しまれた。




長い銀杏のトンネルを通り抜け、南へ向う。遠方から赤く染まった大木が見えていた。楓かと思っていたが、近付くと柏の樹だった。葉を落とした巨木に、蔦が絡まっていた。




クラーク会館前のハルニレの巨木は、既に葉を落としていた。何時も通り東側へ抜けようかと思ったが、少し時間に余裕があるので西へ向い、農学部の建物の南へ廻る。僅かに残った黄葉を見上げながら歩く。テニスコートの前の道を通り、北9条通りへ抜けた。出口のポプラの巨木も、大分色付いて来ていた。





駅前で茶菓と生花を買い求めて戻った。日が落ちてから、また雨が降り出した。今朝は雨も上がり、青空が見えている。銀杏の葉を透かして陽光が見れなかったことが惜しまれる。