11, 06. 2012 ツルハナガタ


前日山並が高く見えていたが、昨日早朝は雨が降っていた。雨は程なく止んで,日中は陽も射したが,夕刻にはまた雲が厚くなり,湿度の高い一日となった。洗濯を済ませて仕事に入る。陽が射して来た11時過ぎに,気分転換に庭に出た。

家の東側の紫陽花の陰で、ヒメウツギが咲いていた。コンロンソウの陰にもなって、気付かなかった。ここ数年、場所を移そうと思いながら果たせずにいる。白いエゾルリソウは盛りを過ぎ,青い花を付けるエゾルリソウに蕾が上がって来た。白花の種は葉も白味がかかっているが,青花の葉は、緑色が強い。前日散歩で見かけたチシママンテマが花序を伸ばして来ていた。庭の彼方此方で,ツルハナガタが咲き始めた。シッキムからカシミールに分布する高山系の小さな植物だが,結構賑々しい。名称通り,赤味のかかった蔓を伸ばし,新たな株を作る。







仕事の区切りが付いた2時前に,散歩に出かけた。南西を廻って来ようと,東町公園を通り抜ける。タンポポに代わって,ヒナギクが一面に咲いていた。1週程前に草地は刈られていたので、それから咲き出した花。可愛らしい風情だが,強かな植物。南の緑地帯に入って,オオバボダイジュを2本見付けた。何れもかなりの巨木。剪定を受けていないのが佳い。緑地帯近くのオオヤマレンゲを見に立寄った。未だ少し蕾が残っていたが,ほぼ満開状態だった。






緑地帯を離れ,住宅街を西へ向う。キエビネだろうか、姿の佳いエビネが咲いていた。気に入りの庭のお宅へ立寄る。ツキヌキニンドウは最終盤で、黄色い花が落ち始めていた。今年も随分楽しませて貰った。南側の塀からヒメウツギが出ていた。見事に花を付けている。秋の終りに,庭のヒメウツギを移植しようと決心した。






中央の沢の東の遊歩道に入る。木陰がひんやりして心地良い。木道へ続く階段を見下ろす。未だ通行禁止の状態。今年もキツリフネが見られないのだろうか。池を見下ろす遊歩道に入る。気温が高くなって来た所為か、水面が藻の様なものが広がり,緑色になっていた。北の沢の遊歩道を中程まで進み,遊歩道を離れて住宅街を東に戻る。先日見かけた道路際の馬鈴薯は一回り大きくなって,花序を上げていた。昨年秋に根元まで切詰められた白萩が、背丈の揃った新たな幹を出していた。今年も佳い姿を楽しめそう。






ツルハナガタ Androsace sarmentosa サクラソウ
ヒメウツギ  Deutzia gracilis ユキノシタ