04, 05. 2012 芽吹き進む


連休後半に入り、予報通り天候は下り坂となった。朝食後洗濯機を仕掛け、乾いた作品を床から外す積りでいたが、雨が降らぬ内に庭仕事を進めようと庭に出た。強い南風が吹き、気温も前日よりがくんと下がっている。此の時期の気温としては低い気温ではないが、数日気温が高かった後だけに、肌寒く感じた。

蕾を上げていたイワウチワが開いていた。数日前から写真を撮っても白く飛んでしまっていたアズマイチゲが、天候の所為か僅かに色が出た。キバナカタクリも咲き始めた。増えて彼方此方に大きな株があるので、切り花として重宝する。サンカヨウは背丈を伸ばし、固まっていた蕾が分離し始めていた。オオバナノエンレイソウの蕾から、白い花弁が覗いていた。






午後に入って、空は暗さを増して来た。早めの散歩に出かける。何処のお宅も、庭の彩りが増えて来た。クロッカスが終り、水仙やヒアシンス、桜草が咲いている。南西を廻ろうと、シラカバ公園を南へ抜ける。南の緑地帯のキタコブシは、見頃になっていた。背景が青空でないのが惜しまれる。鉄道林前の道を、長く続くエゾエンゴサクを見ながら西へ進む。莢を付け始めている株も散見された。




中央の沢の東の遊歩道を戻ろうとして、庭のオオバナノエンレイソウを思い出した。排水溝に沿って沢の底に降りる。オオウバユリが艶のある葉を大きく広げていた。西へ進み、オオバナノエンレイソウの群落へ向う。数多くの株が出ていたが、未だ開花前だった。急な斜面の上は鉄道林前の道の歩道なのだが、上からはクマザサに遮られて、群落は見えない。少し北側の株は陽が当たる為か、開花寸前となっていた。エンレイソウも混じって咲いていた。







東の遊歩道へ戻り、北へ戻る。遊歩道沿いには桜が多い。ぽつぽつと開き始めている桜を眺めながら歩く。カラマツが芽吹いていた。少し粘りのある新緑。北の沢の遊歩道を北へ進む。ウンリュウヤナギも、芽吹いていた。丁度見頃の桜を眺めて、沢を離れた。住宅街を東へ戻る。休日とあって、庭仕事に精を出す人々の姿が見られた。陽当たりの悪い道路沿いの植込みで、我家のエゾムラサキツツジも咲き始めていた。日暮近くなって、雨が降り始めた。地面に染込む柔かな雨だった。





イワウチワ Shortia uniflora イワウメ科