23, 01. 2012 雪の華咲く


朝方の粉雪が時間の経過と共に、結晶の大きな雪に変わり、昨日は夕刻まで間断なく雪が降り続いた。風もなく、雪の降り方も酷くはないが、降り止まなかった。義妹が前日梅の樹に林檎を挿したが、雪で隠れてしまった。夕刻には冠った雪の量が更に増え、上空から鳥が気付く状態ではなくなった。



日曜日定例の雑事を済ませて、陶の作業に入る。前日成形し終えたたものを点検し、危うい部分を補強して仕上げた。器や陶筥とは異なり、捻りや捩れを加えてある為、その部分がどうしても弱点となる。新たな作品の為の粘土を溶く作業に入った。

2時少し前に散歩に出かけた。玄関を開けると、10cm近く雪が積っていた。階段の雪を掻いてから歩き始める。数日の暖気で雪の嵩が幾分減っていたのに、元の木阿弥。彼方此方で雪を片付ける人々の姿が見られた。先日雪の壁から実を出していたノバラは、後方の針葉樹の雪が重なって、重みで道路に迫り出して来ていた。柔軟性のある植物なので、折れないとは思われるが、かなり危うい。細かく枝が出た樹には、見事に雪の華が咲いていた。これは、ヤマボウシ雪の華




西へ向い、北の沢の遊歩道へ入る。沢の樹々も雪化粧し、水面が雪で覆われた池と相まって、沢全体が妙に明るくなっていた。遊歩道を抜けて、三番通りを渡る。歩道は雪の壁が高くなり、雪のトンネルを歩く様な感じなのだが、車道も両側がかなり高くなって来ていた。





小公園が並ぶ道を、東へ戻る。雪の中、車庫の雪下ろしをされる方々を見かけた。排雪の作業をする業者の姿も見られた。市の排雪作業は、2月に入らないと実行されない。個人での雪の処理は、そろそろ限界に来ている。




雪の中を飛回るのは、鴉とヒヨドリのみ。街路樹のナナカマドや公園のシラカバに、ヒヨドリの姿があった。堆く雪が押し上げられた小公園の雪山では、橇滑りをする一団が見受けられた。日曜日とあって、斜面を整える父親の姿が、微笑ましかった。





夜明けが大分早くなって来ている。明けて来た空は曇り空。先刻から雪が舞い始めた。もう雪は要らないのだが。