07, 09. 2011 コノテガシワ


熱帯低気圧に変わった日本海を北上して来た台風12号と、太平洋を北上して来た台風13号に挟まれる形になった本道には、あらゆる警報や注意報が発せられていたが、昨日は幸いにも余り風雨は酷くはならなかった。テレビのニュースに映し出される札幌や道南の街を流れる河川は、何れも増水していて、危険を感じさせた。

正午前から雨は小降となり、1時過ぎには止んだ。風も前日の方が、遥かに強かった。根を詰める作業をしていて些か疲れたので、雨の上がっている間にと、散歩に出かけた。只でさえ寂しくなっている庭は、植物が倒れて荒んだ光景になっていた。大きな鬼蜘蛛が巣をかけ、虫を捉えている最中だった。蜘蛛は苦手な昆虫。



時折細かな雨粒が顔に当たる程度で、傘の必要はなさそうだった。少し南を廻ろうと歩き出す。雨の合間にという思いは同じらしく、犬を散歩させている方に、随分出会った。東町公園を抜けて、一番通りを渡る。MIXY友のSさんが、シデコブシの殻が割れて、赤い実を見せている写真を載せておいでだったのを思い出し、オオヤマレンゲを見に立寄ったが、未だ殻を閉じたままだった。住宅街を東に向う。南向きの庭のお宅に、見事なシロバナハギが咲いていた。雨で重くなった枝が、放射状に開いていた。





直ぐ傍には、アマチャと思われる花が、花期を終えて装飾花が赤く変じていた。白い装飾花は赤く色付く。




一番通りを越えて北へ戻る。葡萄が赤茶色に色付き始めているお宅があった。見かける殆どの葡萄は、ナイヤガラという緑色の品種なのだが、これはこの先どの様に変化するのだろうか。前を通り過ぎる折、何時も塀の上から覗き込む、園芸種のトリカブトが蕾を付けていた。以前は生花店で切り花が売られていた、茎の太いしっかりしたトリカブト。良くモデルに買求めていたが、最近は姿が見られない。





二番通りを西へ戻る。美容院のデッキのノブドウが色付き始めていた。眺めていると怖そうな蜂がとまった。長い体型の蜂は、少々恐ろしい。屢々前を通るお宅のコノテガシワに、実が付いていた。ノブドウよりも大きな突起のある実だった。夕刻雨がまた降り始めたが、弱い雨で、西の空が真っ赤に焼けた。今朝は久々の青空が広がっている。




コノテガシワ Thuja orientalis ヒノキ科 児の手柏