06, 07. 2011 シロバナハギ


前夜南の空の低い位置に、大きな半月が見えていたが、明けた昨日は雨雲が低く垂れ込めていた。天気予報では大雨注意報が出され、道路の交通止めや列車の運休が報じられていた。時間が経つにつれ、紀伊半島を中心とする各地の台風被害の大きさが判り、失われた人命の多さに胸が痛む。報じられる映像は、3月の東日本大震災の記憶と重なり、気が滅入った。

薄暗いので灯りを点け、陶の作業を続けた。午後に入っても未だ雨は降らなかったので、少し歩いて来ることにした。前日シロバナハギが咲いているのを見たので、西の方の2軒のお宅のシロバナハギを見て来ようと、西へ向った。ブロック塀に絡み付いた蔦が、赤く色付き始めていた。二箇所のシロバナハギ共に、未だ満開には遠い状態だった。風が強いので、細い枝が揺れて中々捉え難い。何枚か撮った写真が、殆どぶれていた。もう少し日が経った頃、また出かけて来ようと思った。





新しく建てられた家の前に庭が造られ、植え込まれたシキンカラマツが頭を垂れていた。横に廻って見たが、幸い折れてはいなかった。8月に入って、家の新築や改築、壁や屋根の塗装をするお宅が増えた。庭が随分荒れていると感じていたお宅が取り壊されて更地になったり、近付く厳しい季節を前に家屋の動きが著しい。ホウキグサが見事に緑の量塊を作っていた。此処のお宅は、昨年は全てホウキグサが塀の前に植えられていたが、今年は間にコスモスやベコニアが植え込まれている。ホウキグサだけの方がすっきりしていたのだが。





霧雨が降り始め、少し雨粒が大きくなり始めたので、帰りを急いだ。空地に咲き乱れていたノラニンジンは茶色く朽ちて、代わってイヌタデが広がっていた。庭に入り込むのはご遠慮願いたいが、一面のイヌタデは中々風情があって佳い。



家に戻って間もなく、雨が降り始めた。歩みの遅かった台風12号は低気圧となったが、太平洋を北上して来た台風13号が追いついて、挟まれる状態になった。あらゆる警報、注意報が出されて、道路の通行止めや列車の運転中止が報じられている。大きな被害を出さぬ内に、北へ通り抜けて欲しいもの。


シロバナハギ Lespedeza japonica マメ科 シラハギ