08, 09. 2011 クズ


昨日は朝方久々の青空が広がったが、10時前には雲が広がって来て、間もなく作業の手元が見難くなる程暗くなり、雨が降り始めた。余り長雨にはならなかったが、すっきりせぬ天候となった。

札幌や道南、道東の街を流れる河川は、かなり危険を感じさせる程増水したが、幸い酷い洪水にはならず、運休していた長距離の特急列車も、朝から平常運転となった。午後に入って風は強まったが、薄日が差して来た。作業の区切りの良い所で、夕食の食材を買求め方々、散歩に出かけた。根を詰める作業だったので、広い空を見て来ようと、北東へ向った。

青空も見えていたが、南西から黒い雨雲が押し寄せていた。桃の葉に似た葉の樹に、小振の実が生っていた。同じ樹は、東の沢の近くでも見付かった。余り美味しくはなさそうな実なのだが、何の樹なのだろうか。





三番通りを越えて、四番通りへ向う。広い空は見られたが、道の両脇の草はまた刈り取られてしまっていた。西側の農場の木立に、草刈りを免れたハンゴンソウが咲いていた。頻繁な草刈りは、植生を変えてしまいそう。




道路の北側の歩道から、玉葱畑を見下ろす。収穫された玉葱は大きな金属製の函に入れられ、雨避けの青いシートが被せられていた。未だ北の方では収穫作業が続けられていた。




盲学校の位置まで西へ戻り、少し北へ下りてみた。詰め込まれた玉葱は大きく、立派な出来映えだった。南へ戻ろうとして、西側の側溝付近に、咲き残りのノラニンジンに混じって、赤紫色の花が咲いていた。クズの花だった。夏からこの辺りに繁茂し始めた、3枚組の葉の蔓植物が気に懸かっていた。蔓は四番通りの北に並ぶ防雪の鉄柵にも絡み付いていた。無機質な鉄柵が、クズの緑のカーテンで覆われる姿を楽しく想像した。西の山々は何時もより高く見えた。未だかなり湿度が高いものと思われた。





クズ     Pueraria lobata マメ科
ハンゴンソウ Senecio cannabifolius キク科