07, 03. 2011 雪緩む 


朝方見えていた青空が雲に隠れ、昨日午前中は、降らぬだけマシという薄暗い天候となった。気温が上がっているのか日照がないのに、至る所から水滴が落ちていた。梅に冠っていた雪も、殆ど落ちた。雛人形をしまい、雑事を済ませて、過日求めて来た本を読み終えた。

1時半過ぎに、買物がてらの散歩に出かけた。南西にあるドラッグストアに用があるので、南西から中央の沢、北の沢を廻って来ることにした。風が殆どなく、雪は揺るんでシャーベット状になっていた。買物を済ませて東町公園へ向う途中で、住宅地の上を旋回するトビを見かけた。小鳥でも狙っていたのだろうか。一番通りを西へ向い、中央の沢へ達する頃に、僅かに陽が射して来た。




沢の東の遊歩道を北へ進む。カラマツ林に先日の雪は、もう残っていなかった。重い雪で落ちたのか、融けてしまったのか、綺麗に消えていた。見上げていると小鳥が飛んで来た。枝に止まる折、縞模様の羽根が一瞬見えた。アカゲラかと思ったが、少し追ってみると、胸に黒い筋があり、尾の近くは赤くはなかったので、シジュウカラかと思われる。





二番通りを越えて北の沢に入る。先日の雪をブルトーザーが押し出した跡が、生々しく残っていた。ツルアジサイの絡んでいる大木を越えて、小灌木をへし折って雪の山が伸びていた。ツルアジサイには、艶のあるオレンジ色の芽が出ていた。更に北のヤナギの大木の梢が、緑色を帯びて煙っていた。雲が切れて青空が覗き始めた。弱々しい霞がかかった様な青空。





北へ進み、トチノキを見上げる。夏にはクマザサで近付けぬ樹が、間近に見られる。一段と池に向って伸びたスロープを上り池を見下ろした。斜面から10m近く雪の山が伸びていた。池に這う様に伸びている大木に、ネコヤナギの芽が出ていた。






今朝も昨日同様に、弱い色の青空が見えている。明日からまた雪の予報が続き、変わり易い天候らしい。行きつ戻りつ、春は未だ遠い。