12, 11. 2010 ツタの実


昨日も前日同様、薄日が射したり、雨が降ったりのすっきりせぬ天候だった。気温はかなり低かった。薄暗いので、灯りを点けて手仕事を進める。パーツを全て縫い合わせ、身頃と袖を繋いだ。繰りの浅い袖ぐりなので、ワイシャツの仕立ての様に、身頃の脇を縫わずに、先ず袖と身頃を縫い合わせ、袖下と脇を後で縫い合わせる方法を採った。

今日は母の祥月命日で、従姉夫婦もお参りに来てくれるとのことなので、少し念入りに掃除を済ませ、もう庭には花が咲いていないので、花を買求めに出かけた。近所の生花店の花は見ていて気に入った花がなかったので、駅前のスーパーの生花店へ出かけることにした。南へ向い、東町公園を目指す。手前のモクレンの実を見上げた。実の上の部分の瘤に見えていた赤い実が、一つ消えていた。落ちてしまったらしい。公園の樹々は殆ど葉を落とし、僅かに葉を付けているケヤキに、鳥が群がっていた。





公園を斜めに抜けて、一番通りを西へ向う。南西の空は晴れているのに、時折雨が降って来る。中央の沢の階段を下りて沢を渡った。小川の水がかなり増えている。池に向う北の部分は、水が溢れていた。




紫色のエレンジウムと白いストックを買求めた。沢を渡って、東の遊歩道を北へ進んだ。樹々の葉が落ちて、西の遊歩道の向こうにあるアパート群が見えていた。先日見かけたトチノキの葉に良く似た樹は、葉が黄色から褐色に変じていた。来年は時期を逃さずに、花と実を見たいもの。カラマツの葉が黄色から茶褐色に移行し始め、地面には細い小さな葉が落ちていた。






二番通りを越えて、北の沢を3分の1程北へ進んで、東へ向った。シラカバ公園の遊歩道は、水が溜って川の様になっていた。強い雨脚の雨ではないが、ずっと降り続いていたのだから無理もない。公園近くのお宅の塀に絡まったツタが葉を落とし、色鮮やかな葉柄が見えていた。近付くと、葉柄の根元にヤマブドウの様な暗紫色の実が生っていた。向かいのお宅に植えられているツタは、40年以上見ているが、この様な実を生らせているのは見たことがない。先日北の方で見かけて写真を載せたツタにも、実は生っていなかった。ブドウ科なので生っても不思議はないが、この様に多くの実を付けるのは、初めて見る光景だった。




ツタ Parthenocissus tncuscidata ブドウ科