28, 01. 2015 寒中の雨


大寒が過ぎて間もないというのに、昨日は雨が降った。12月より気温が総じて高い。北米の東海岸では、大雪となって交通機関が麻痺して、外出を控える様にとの呼びかけが出されていると報じられていた。度を超した人間の営為で、希有の惑星の気候はリズムが狂い始めている。薄暗くて仕事にならず、読みかけた500頁余の「インドクリスタル」を読み終えた。小説とは言え、インドの錯綜した社会の在り様が判る。従兄の長男が、製薬会社の研究員でインドに出向いているので、苦労の程が偲ばれた。

雨は昼前に上がったが、雲は低く垂れ込めた侭だった。雨が上がって間もなく、庭木の梅の枝に刺した林檎に、ヒヨドリが飛来していた。2時過ぎに、散歩に出掛けた。圧雪状態になっていた路面が水分を含んで、車の轍が深く抉れていた。シラカバ公園を西へ抜ける。遊歩道も足跡で凹凸が出来ていた。今日、明日と真冬日の予報が出ているので、此の状態で凍り付くと酷い悪路になることが予想された。




マンサクを見に立寄る。茶色の殻を被った花芽が大きくなって来ていた。西へ向い、北の沢の遊歩道に入る頃、西の空が僅かに明るくなって来た。ネコヤナギが膨らんで、殻が外れて銀毛が覗いているものもあった。沢に突き出た雪の山から池を覗き込む。暖かさに雨まで加わって、池の表面は一部色が変わっていた。3月末の雪解けの頃の情景だった。北へ向う積りでいたが、風が強いので住宅街を東へ戻る。西の空が明るさを増して来ていた。シラカバ公園へ北から入る。北西には、青空が広がっていた。何時も見上げて通るサクランボの芽も膨らんで来ていた。








昨夜は晴れたので、朝の気温は酷く下がった。今日は真冬日の予報が出ている。昨日との気温差は、10もある。本来此の気温が妥当なのだが、暖かさに慣れた身体には応える。