27, 01. 2015 予想外の晴間


昨朝は薄曇りの状態だったが、やがて雲は開けて、弱い青ながら青空が広がった。取り掛かった仕事がすっきりせず、教室の方が置いていった「インドクリスタル」を読んで過ごす。南インドで水晶の原石を採掘し、その石を原料に惑星探査機に使用する水晶振動子を作成する話なのだが、未だ厳然と残っているインドの階層社会の在り様が書かれていて面白い。身体に爆薬を縛り付けられ、テロ行為をさせられた少女まで登場する。イスラム国の脅迫事件と重なって、惹き込まれた。

2時過ぎに、散歩に出掛けた。気温が上がり、路面の雪が緩んで滑る心配はない。南東を廻ろうと、ナナカマド公園へ向う。シモクレンの冬芽が、膨らんで来ていた。公園入口の白樺の樹に、鳥の姿があった。先日来見かけている鳥の群だった。青い影を落とす遊歩道には、ナナカマドの実が落ちていた。実は寒さで大分凍っている筈なのに、案外食べ頃なのかも知れない。







南へ向い、久々に鉄道林前の道に出る。落葉樹の梢が、冬芽で色付き始めていた。道路脇の雪の壁には,沢へ雪を運ぶ為の入口が点々と穿たれていた。住宅街を折れ曲がりながら、北西へ戻る。西の雲が高くなって、陽を捉えた。東からナナカマド公園へ入る。往きがけに前を通った白樺に、また鳥の姿が見られた。逆光で黒いシルエットになっている。陽が傾いて赤味を帯びた鳥の群を見上げる。やがて、鳥の群は北へと飛び去った。





昨夜は三日月が見えていたが、今朝は小雨が降っている。雪祭の雪像がそろそろ完成間近の筈。雨で融けた雪像の修復の苦労を思いやる。