02, 10. 2013 サルナシのアーチ


昨日も終日陽は射さず、雨は午前中一杯降り続いた。手仕事をしようと思っていたが気分が乗らず、教室の方が置いていって下さった、『死の淵を見た男 吉田昌郎福島第一原発の500日』(門田隆勝将著 PHP研究所)を読んで過ごした。新聞やTVのニュースでは把握出来ぬ、現場の状況、突然の当時首相だった管氏の原発来訪がもたらした現場への影響、更には、9.11のテロ5年後に作成された米国の原子力規制委員会による全ての電源が失われた場合の原子炉の制御についての文書を、当時の原子力委員会や政府が、対策不要の判断を下していたのを知る。著者は“平和ボケ”と称しているが、此の折に対策が取られていれば、放射能汚染は防ぐことが出来たであろうと思われる。

雨が上がった2時過ぎに、散歩に出かけた。ナナカマド公園を南へ抜ける。ニシキギの葉が真っ赤になり、実も赤く染まっていた。石塀の前で、ムラサキツユクサが咲いていた。種を飛ばして増える種なので、随分前に切り詰めた。植物の世界にも、出遅れののんびり屋があるらしい。鉄道林前の道を東へ進む。随分枝を切り詰められたが、マルメロは良く実を付けていた。かっては農家だったと思われる此のお宅は、敷地が広い。張り巡らされた金属の柵に、ノブドウが絡み付いていた。前を通る度に見上げるツリバナは大分葉が落ちて、実も少し朽ち始めていた。







ハルニレがある公園を通り抜けようとしたら、道路工事の最中だった。住宅街を西へ戻る。大きな向日葵が、種子を実らせていた。直ぐ近くにも、大きな向日葵を植えているお宅があった。何れも茎が太く、竹竿程の太さがある。やはり向日葵は脇枝など出さず、大きな花を頭頂に付けるのが好ましい。外装の工事中のお宅の前を通る。裏手にアーチが造られていた。通り過ぎようとして、サルナシの実を見付ける。見事に数多くの実を付けていた。






住宅街を気侭に折れ曲がりながら、北西へ戻る。センニンソウが見事に咲いているお宅があった。傍の庭木にまで蔓を伸ばして、花を付けていた。廃屋の庭では、以前の住人が植えたと思われるツリフネソウが咲き、庭木に梨の実が一つ下がっていた。もう一軒、ジョウロウホトトギスが咲いているお宅を見付けた。戴いたジョウロウホトトギスも、何時かこの様な姿になるのだろうか。





今朝は雲が多かったが、時間の経過と共に、青空の領域が広がって来ている。今日は窓を開けて、モデリングの作業が出来そう。