09, 04. 2013 風吹き荒れて


様々な警報が出ていた昨日は,雨は殆ど降らなかったが,強い風が吹き荒れた。繋いだ2枚張りの和紙の裏面に,色素を入れた陶土入りの礬水を施す。数度の塗布では厚みは出ないが、張りが出て成形し易くなる。朝晩記録している血圧の一週毎の平均値を出して、病院へ出かける準備を始めた。

12時過ぎのバスで出かけようと家を出たら,雨が落ちて来た。風が強く傘は効きそうにないので、家に戻ってフード付きの皮コートに着替える。気温は前日よりかなり低く,風が冷たかった。バスで新さっぽろへ向う。国道を通らず,三番通りから国道の南の住宅街を通るバスで,三番通りから南へ向かう折には,野津幌川の辺を通る。河岸の柳の梢が,黄色く色付いていた。新さっぽろで地下鉄に乗り換える。後は地下鉄一本で,乗換えなし。長い通路を通って戸外へ出ると,雨は降っていなかったが、強い風でゴミが舞っていた。空気が濁って何やら臭いを感じた。歩道には,塵が積っている。街全体が汚れて煤けた感じに見える。

何時も通り嫌という程待たされて,薬を受け取って病院を出たら,4時近くになっていた。病院の東を北へ向い、資料館の西に出た。根開けは進んでいたが,未だ庭を歩ける状態ではなかった。大通公園を東へ向おうとしたが、真正面からの強い風で諦めた。何度か道を折れ曲がりながら,植物園の西に出る。作業の為の通路は雪が融けていたが,未だ雪は随分残っていた。今冬に折れた樹々が,纏められてあった。随分折れたことになる。粉塵でざすざすする歩道を歩いて駅へ向った。最寄りの駅に着くと,もう5時半を過ぎていた。駅の脇の鉄道林には,鴉が帰り始めていた。通院は,時間が取られて敵わない。





今朝は薄雲が広がっていたが,時間の経過と共に青空が広がって来た。吹き荒れていた風も治まっている。地面に落ちた林檎に,ヒヨドリが飛来していた。頻りに周囲を気にしながら林檎を啄んでいた。朝食後,内庭に出てみた。先日一芽見えていた福寿草を見る。更に芽数が増えていた。




アトリエの傍では,ワサビが葉を広げ始めていた。春一番の大仕事は,冬囲いの竹と縄の始末,そして地面に張り付いている落葉や切り残した茎の切詰め作業となる。立体の作業の合間に,少しずつ進めて行くことにする。