05, 09. 2011 シュウメイギク


長い時間をかけて日本海に出た台風12号は、進路の東側の紀伊半島に多大な被害を及ぼした。多くの人命が失われた。2つの高気圧に挟まれた為に動きが緩慢なのだそうだが、遅い動きが多大な降雨量をもたらして、被害を大きくしている。遅い動きでも北に近付いて来ている筈なのに、昨日は朝方の雨が間もなく止んで薄日が射し、正午前から青空が広がった。

雨が上がった10時前に庭に出てみた。雨と風で、頭が重くなった紫陽花もセッコウボクも、お辞儀をしていた。風で少し散った花もあったが、シュウメイギクが咲いていた。これから次々と、長い期間咲いてくれる。直ぐ傍の最初に開花したオオウバユリの実が、随分膨らんで来ていた。





今日、明日と雨の予報が続いているので、晴れている内に日用品を買求めて来ようと出かけた。少し南を回り道しようと、一番通りの南の小公園に向う。塀からシロバナハギが出ているお宅があった。西の2箇所の大株のシロバナハギも、そろそろ見頃になっているかも知れない。小公園のナナカマドには、2種のヤドリギが寄生しているが、未だ実は青く見分けが付かなかった。





時折小さな雨粒が顔に当たる。上空は良く晴れているが、南から長い雲が北へ向って伸びていた。余り通ったことのない住宅街を通って北東に向う。もう1軒、大きなマルメロのあるお宅を見付けた。実を沢山付けていた。空地にはススキが穂を波打たせていた。





東の沢の西の道を北へ向う。先日見かけたフウセンカズラは実の数を増やし、赤茶色に実が色付いているものもあった。頭上を黒い影が過った。電線に鳥の群が止まった。強い南風に乗って飛んで来た渡り鳥だろうか。ヒヨドリよりは体型が丸い鳥だが、何の鳥かは判らなかった。





伸びて来た雨雲がパラパラと雨を落としたが、間もなく北へ通り過ぎて行った。沢には、風で落ちた青いドングリの実が散らばっていた。買物を済ませて外に出ると、雨はすっかり止んで青空が広かっていた。



シュウメイギク Anemone hupehensis キンポウゲ科 キブネギク