21, 10. 2011 沢を巡って


前日夕刻、雲のない空が淡い紅色に染まっていたが、昨日も快晴の一日となった。陶の作業の合間をぬって、切詰め作業を進める。大きなクリスマス ローズの葉を切ると、陰からダイモンジソウが現れた。来年は、もう少し周囲に余裕のある場所に移さなければならない。



陶の作業の区切りが付いた2時過ぎに、散歩に出かけた。中央の沢と北の沢の周囲を、ぐるっと廻るルートを考えた。西へ向い北の沢を目指す。輝いていたシラカバ公園の楓は盛りを過ぎ、大分空が透けて見えていた。北の沢の東の遊歩道を、南へ進む。落葉が進み、沢の対岸の樹々が見え始めていた。




二番通りを越えて、中央の沢の東の遊歩道に入る。少し南の新しい遊歩道を南へ進んだ。木漏れ日の量が多くなり、林の中が明るくなっていた。陽光を反射する池を見ながら進む。来春には、その様な植物が芽吹くかと愉しみになる。




遊歩道を出て、少し南の木道に下りる階段の通行止めが無くなっているのに気付いた。落葉が積った階段を下りる。木道には、真新しい合板が彼方此方に貼られていた。両脇の野草は、殆ど刈り取られていた。野草が無くなった地面に、オオウバユリの実が立っていた。中央の階段近くの笹薮に、サラシナショウマが咲いていた。





中央の西の階段を上り、沢の西の遊歩道に入る。陽が当たって暖かい。色付いた蔦や、僅かに実を残しているツリバナを眺めながら、北へ向う。西の遊歩道は、比較的池からの距離が近く、所々で水面が見られる。西から眺める池の水面は静かで、対岸の樹々を逆さに映していた。




二番通りを越えて、北の沢の西の遊歩道に入る。春に数多くの実を付けていた入り口にあるヤマグワの葉が、黄色く染まっていた。カシワの巨木を占拠した様なヤマブドウが色付いている。沢の下から伸びたホウノキの小枝が見えた。何時も見上げて葉裏を見ている樹を、上から見下ろすのは面白い。





遊歩道の中程にあるキタコブシを見上げる。葉が黄色くなっていたが、実を見付けることは出来なかった。北へ進み、三番通りを東へ戻る。北の沢の池も、周囲の樹々を映して美しかった。沢の東の遊歩道に入る。未だエゾトリカブトが花を付けていた。遊歩道を南へ進み、2つの沢の周囲を一巡して、住宅街を東へ戻った。





今朝は風が強いが、良く晴れている。久々に、昨年個展を開いた画廊に人形作家の個展を観に、午後から出かけてみようと思っている。