01, 12. 2016 陽に追われて


霜月最後の昨日は、晴間が出る予報にも拘らず、朝方の薄雲が次第に厚みを増してしまった。仕事もならず、手仕事をして時間を過ごす。2時少し前に、夕食の素材を買求めに出掛けた。車道も、南へ向けて通ったナナカマド公園の遊歩道も、除雪が済んでいた。かって除雪車の出動は、大きな音と地揺れで知れたものだが、近年の除雪車は静かに作業をして、気付かぬことが多い。南西に見える陽が大きく低かった。




南の住宅街を、東へ進む。塀から突き出たコムラサキが、枯れた姿を晒していた。外界の色が失せると、赤い色に目が飛ぶ。ベニシタンが、雪に捉えられていた。凍って朽ち始めたサンシュユも、そろそろ終わりかも知れない。未だ残っているナナカマドは、大切なアクセント。高度を下げる陽を見ながら、北へ向う。






団地が出来た当初に分譲された、ブロック建ての三角屋根の家が、未だ雪を載せていた。他の同型の家の雪は落ちているのに、ずれ下がっているので空家なのかも知れない。久々に、窪地の横を通る。不要と思われる草刈りの結果、野草の数が随分減ってしまったが、貴重な空間。東のスーパーで野菜を買求めて外へ出ると、陽の位置が更に下がっていた。歩道脇のイチイに下がった小さな氷柱を見ながら、西へ戻る。西のスーパーで蛋白質源を買求めて戻る。ナニワズが雪の防寒具を冠っていた。家に付く頃、未だ3時前なのに、陽は更に低くなっていた。








師走初日の今日は、雨模様で気温が二桁になる予報が出ている。折角雪を冠ったナニワズが、現れてしまいそう。