30, 07. 2016 不思議な蔓花


鬱陶しい日々が続く。昨日も午前中は強い雨脚の雨が降った。降水確率80%となっていた午後に入って雲が高くなり、雨は降り止んだ。手仕事をするにも灯りが必要な程暗いので、気が滅入る。高くなった雲の隙間から僅かに陽が漏れて来たので、散歩に出掛けることにした。

ナナカマド公園を南へ通り抜け、南の住宅街に入る。樹に絡まったノブドウが、蔓を伸ばしていた。花の跡に、小さな実が出来ていた。棚なしのキウイの葉の裏を覗く。少し大きくなった実が、茶色の外套を纏い始めていた。昨年見付けた大きな柿の樹に、数多くの実が見えている。昨秋僅かな数の実しか見えなかったので、北の大きな実の柿の様に、夏には落ちてしまうのかも知れない。





南東を廻る積りでいたが、先日見かけた蔓植物を思い出し、北東へ向かう。3年程前までは野菜が植えられていた土地が自然に還り、月見草が咲いていた。少し高くなった土地の道路沿いに、ガガイモが蔓を縦横に伸ばして花を付けていた。此の様子なら、実も数多く見られそう。





大きな窓ガラスの嵌まったインテリアの店舗には人影がないので、壁に掛けられた植物を近寄って良く見る。実と見えていた暗紫色の筒状の部分の先端が開き、緑色の花心が見えていた。下がった蔓の上の方には、暗紫色の筒状の部分が落ちて、丸い実がなっている物もある。花弁と見えていたのは萼で、実と見えていた暗紫色の部分が花であることが判った。それにしても、何とも不思議な構造の花。名称は判らない。





住宅街を東へ向かう。東の沢の薮の下に、ヤブカンゾウが花を付けていた。もうセイタカアワダチソウが、花序を上げて来ていた。沢沿いに北へ向い、あかしや公園から西へ引き返した。早とちりをした公園の楓は、葉の赤味を増して来ていた。




日暮れまで雨は降らず、今朝も曇空で風が強い。道南の日高や胆振地方では、列車がかなり運休していた。今日は5週目の土曜日で教室が休みなのだが、此の様子では仕事になりそうにない。