20, 01. 2016 鳥が仲間入り


夜分に降る雪で、外界はすっかり冬の佇まいとなった。道東を中心に大荒れで、TVでも特番が組まれていた。雪は随分南の地方にも降って、雪に慣れぬ為に事故も起きていた。日射しがないのが忌々しいが、大荒れにならぬだけでも良しとしなければならないのかも知れない。仕事も出来ず、手仕事を続ける。正午過ぎに、詩人のIさんから小荷物が届いた。年末に引越をされてご多用だったのに、誕生祝いの品々が入っていた。表面がガーゼ、裏面がタオル状に居られた布巾、金色の小型の鋏が出て来た。布巾は肌触りが良く、手拭きに使用することにした。秀逸だったのは、鳥の形状の鋏。少し嘴を開いた角度が可愛らしい。部屋の彼方此方に小さな鋏を置いているが、何処で使わせて頂こうか。使用の度に、頬が緩みそう。



お礼状を作成して、郵便局へ向かう。ついでに、残った年賀切手を、普通の切手に換えて頂いた。投函を終えて、南東に向かって歩き出す。前日見かけたヒヨドリが、群から逸れたヒヨドリではないかと気に懸かっていた。ナナカマドの街路樹を辿ってみることにした。住宅街から遊歩道にお枝垂れた雪の山が、高さを増して来ていた。僅かに一つ残っていた黒く朽ちた柿の実の一部が、鮮やかな色を見せていた。鳥が啄んだに相違ない。東の沢に沿って、北へ向う。2番通りを越えて、沢から西へ突き出たアカシア公園へ向かうと南西の角のハリエンジュに、ヒヨドリの姿があった。前日見かけたよりも数が多く、一帯を飛回っていた。未だ群は近隣に滞在中らしく、安堵する。








小物が切れていたのを思い出し、東のスーパーの100円ショップで調達する。駐車場の西側の木立にも、ヒヨドリの姿があった。未だ実を付けているツルウメモドキがお目当てかもしれない。ナナカマド公園へ北から入る。数日で、すっかり冬らしくなった。公園傍のズミの樹を見上げる。大分実が朽ちて来たが、未だ赤い実も残っていた。




今朝も曇空ながら、7時を過ぎて南東の雲間から、時折薄日が射している。天候は少し回復傾向にあるのかも知れない。薄暗い日が続くと、気が滅入る。