23, 10. 2015 最後の輝き


昨朝見えていた小さな浮雲は間もなく消え、真っ青な青空が広がった。洗濯機を仕掛けて、直ぐに仕事に取りかかる。気温は少し低めながら、雲のない快晴は有難い。昼食後もう一仕事して、1時過ぎのバスで、札幌へ出掛けた。5年前に個展をした旭ヶ丘の画廊へ、地下鉄とバスを乗り継いで向かった。

バス停の傍のお宅に、花が見事だったと思われるオオウバユリの殻が2本立っていた。画廊前の沢の樹々も随分葉が落ちて、札幌市街の空が透けて見えて来ていた。入口向いのオニグルミは、もう殆ど葉がなかった。硝子工芸の作品群を見る。何れも用のものとして作られた作品なのだが、照明器具や一輪挿しなどが良かった。画廊主のOさんは、不在の様子だった。








バスで戻ろうとしたが、間があり過ぎる。下り坂なのを幸いに、散歩代わりに歩くことにした。20度程の勾配で、調子よく歩かれた。円山が住宅の傍まで迫っている。枝に残った葉が、最後の輝きを見せていた。もう他ではすっかり枯れている、ニワウルシの花が見えていた。




地下鉄で大通まで戻り、手仕事の小物を買求める。駅へ向かって歩くと、未だ5時前なのに日が落ちて、山の端が僅かに色を残していた。日は随分短くなった。