25, 02. 2015 とおせんぼ


暖かかった前日から一転、昨日は気温が下がり雪が散らついた。陽も射さず仕事にならないので、灯りを点けて手仕事に取り掛かる。3種の革を縫い合わせ、縫い代に両面テープを貼って両開きにしてステッチをかけて固定する。午後に入って雪は止んだが、日は全く射さない。ベルトの縫い代を両面テープで倒し、更に両面テープを倒した縫い代に貼って、厚手のテープを重ねてミシンでステッチをかけた。これで表側のパーツは出来上がった。右手の細長いパーツはベルト、左手の幅広のパーツはマチになる。時計を見ると、3時近くになっていた。



少し歩いて来ようと、散歩に出掛ける。前日シャーベット状態だった路面の雪がザラメ状になり、足元でカリカリ音を立てていた。西は黒雲が覆っていたが、東の空は晴れていた。南東を廻ろうと、介護施設の南の道を東へ向かう。もうナナカマド公園に続く遊歩道が近付く頃、アームを振りかざしている重機が目に入った。大きなダンプカーが追い抜いて行く。これでは通り抜け出来ないと、公団アパートの敷地を南へ向かう。南でも、駐車場に堆く溜った雪を、重機が片付けていた。冬期間は除雪されていない遊歩道へ抜ける道に、足跡が付いていた。足跡を辿って、漸く遊歩道に抜けた。北へ戻ると、未だ重機が通り抜け出来る道を塞いでいた。




南東の住宅街を、東へ向かう。サンシュユの冬芽が膨らんで来ていた。東の沢の西の道を、北へ戻る。沢の斜面の樹々の根元には、根開けが出来ていた。3月も末の光景。沢の一際高い樹に、夥しい数のキレンジャクが止っていた。もう食料は無い筈なのに、未だ一帯に留まっている。分散していた鳥の群が集合して、何処かへ飛び立つのかも知れない。2番通りを西へ戻る。暫く歩いて振り返ると、キレンジャクの群は未だ樹に止った侭だった。






思いがけぬ程雪解けが進んで、春を待ち兼ねた人々が雪割り作業に励んでいる。敷地内の雪を割っているお宅もあった。重労働の苦手な我家は、夏まで残る雪はないと嘯いて放置してあるが、雪は早く融けた方が佳い。今朝は薄曇りだったが、先刻から牡丹雪が降り始めた。折角雪が融けたのに、不要な雪が積りそう。