20, 02. 2015 雪解け進む


昨朝の晴間は長くは続かず、朝食時には雲が空を覆った。晴の予報が出ていたので、洗濯機を仕掛けて晴間を待つ。9時半を過ぎて雲が切れ、陽が射して来た。新たな絵具を3色調合し、礬水を加える。礬水が目止めの役割を果たしこれ以降に施された絵具は、和紙の氷面に止まることになる。相変わらず、ヒヨドリツグミが飛来している。身体がヒヨドリより一回り小さいツグミは、ヒヨドリが林檎を食べ終わるのを待って啄んでいた。



昼食後もう一度絵具を引いて、1時半過ぎの電車で札幌へ向かう。電車が大谷地を過ぎて北へ向うと、東の空は晴れているが、山際は灰色の雲が厚く垂れ込めていた。駅前からバスで、南1条へ向かう。取り掛かったバッグの付属を買い求め、北へ戻る。空が見える大通公園まで来ると、東には青空が見えていた。北大通を西へ向かう。大型の観光バスが何台も止って、中国の観光客と思われる人々が、崩された雪像の跡を眺めていた。旧暦の新年に当る春雪が報じられていたので、休みを利用しての旅行らしい。崩された雪像の雪は白かったが、道路脇の雪の壁は泥水の飛沫で黒くなっていた。公園内には大きな樹木が多いが、一際大きいプラタナスに、数多くの実が下がっていた。





北へ向い、道庁の南門から構内へ入る。此処にも観光客の姿が多かった。早春の愉しみのハナノキを見上げる。芽が分離して来ていたが、暗くて色は良く見えなかった。雪嵩がぐんと減って、人出の入らない部分は、早くも芝生が現れていた。例年3月には大雪が降るので、此の侭雪解けが進むとは思われないが、早い春を期待させる情景だった。駅前で生花と茶菓を買い求めて戻る。5時台の電車だったが、未だ車窓から外の景色が見えていた。日は随分長くなって来ている。



今朝も青空が広がっている。早くもヒヨドリツグミが交互に飛来して、林檎を啄んでいる。日中晴の予報が出ているので、今日も制作が進められそう。