19, 11. 2014 日々色褪せて


朝雲間から僅かに陽が漏れていたが、やがて大きな牡丹雪が舞い始めた。地面に落ちると、直ぐに融けてしまう雪。放置されたままになっている梅の枝を切ろうかと思ったが、忌々しくて止めた。時折漏れる陽を頼りに、手仕事を続ける。両面テープが不足になりそうになって、他の買物もあり、午後のバスで野幌へ向った。

国道傍の大型スーパーで、必要なものを買い求める。すっかり葉が落ちた緑地帯を抜け、国道と2番通りの中間の道を西へ戻った。歩道脇に、蕪かと思われる程太い大根が収穫されずに残っていた。情報図書館の裏庭の落葉松の梢に、数多くの松毬が見られた。秋に煙突の口まで葉が密集していた蔦は葉が落ちて、蔓のみになっていた。




2番通りへ出て、高速道路に架かる橋を渡り、団地へ戻る。何番通りと呼ばれる幹線道路しか橋は架かっていない。随分実を落とした街路樹のナナカマドが、色褪せた中では唯一の有彩色。柳の葉が少し残っていたが公園の樹々も葉が落ちて、西側の木立の向こうに、家並がすっかり姿を見せていた。通りに面した空地に、大きな雪だるまが残っていた。日曜日に、大人も手を貸して作ったものに相違ない。時折見て来たガガイモは、やはり開いていなかった。10月に急な寒さが来て、枯れてしまったものと思われる。






夕刻西の空が明るくなっていたが、今朝も曇空。昨夜も降雪があったらしく敷石や石楠花の葉が濡れているが、雪は積っていない。分厚い雲の合間から、僅かに陽が射して来た。根雪になる前の此の時期が、最も戸外は暗い。