17, 10. 2014 北大構内を歩く


昨朝の晴間は長くは続かず、次第に雲が厚くなった。洗濯機を仕掛け、月に2回の不燃ゴミの集荷日だったので不燃ゴミを纏めて集荷場所へ運ぶ。午前中は手仕事の続きをして、今日は雨の予報が出ていたので、午後から札幌へ出かけた。

雲は益々厚くなって、車窓から手稲山の紅葉が見えるかと期待していたが、山並みは雲に覆われていた。友人の作家から2人展の案内状が来ていたので、駅の北側にある画廊に立寄る。書と抽象画の2人展だったが、書が中々佳かった。会場を辞して西へ向う。突き当りは、北大の正門。構内の樹々は落葉が進み、未だ葉が青いのはシダレヤナギのみだった。





道路脇から疎水の周囲を廻る遊歩道が延びていた。遊歩道に下りて疎水に沿って歩く。暗紫色の実が数多く落ちていた。ヤマブドウの実かと思ったが、樹に絡まった葉は見えない。団地の沢のヤマブドウの実は、大分以前に萎んでいる。何の樹の実なのだろうか。遊歩道が踏まれた実で、紫色に染まっていた。先へ進むと、疎水の由来が書かれた立札があった。南の精華邸の名も出ていて、豊平川の伏流水であることが判る。石が積まれた位置から水が流れ出ていた。






雨粒が顔に当たり、東へ引き返す。南門の出口脇の巨木に、蔦が梢近くまで絡まっていた。北大の敷地の南に、細い路地がある。北側は北大の南端で、銀杏が続く。未だ葉は黄色くなっていなかった。南側の西角に、石山軟石の塀に囲まれた民家がある。家も塀もかなり古い物と思われ、民家は現在小料理店として使用されている。高層化が進む中で、採り残された様な一画が佳い。最上部の写真がその路地。



駅へ戻り、生花と茶菓を買い求めて戻る。日暮まで雨は降らなかったが、今朝は雨で敷石が濡れている。道南には大雨注意報も出ていて、今日は雨の一日となりそう。