28, 09. 2014 国道の南へ


午前中は雲が厚かった昨日は、午後に入って風が強まり、雲が開けて陽が射して来た。教室を終えた昼食時に、姪から今日出かけるので炊事の担当を換わって欲しいと申し出があった。アトリエの床を磨き終え、掌が腫れてて仕事もならぬので、久々に国道の南を廻って来ることにした。

風は強い南風だった。風に逆らい南へ向う。跨線橋を越え、酪農学園大学の敷地に入った。交通量の多い国道傍で、牛がのんびり草を食んでいた。西側の広大な農地では、飼料用の玉蜀黍の刈入れが行われていた。農地の西の白樺並木は、葉が落ちて梢が寂しくなっていた。




オープンキャンパスの立札が出ていて、構内は人出が多かった。国道と平行に走る道を、西へ向う。道端のナナカマドに寄生したヤドリギを見上げる。黄色くなる色付きが未だ浅かった。道立図書館が近付く頃、落葉松の並木を見て驚いた。枝が全て切り取られ、哀れな姿になっていた。




南北に通る幹線道路を渡り、道立図書館の南へ廻る。目当てのアカミヤドリギも、僅かに赤味が注す程度の色付きだった。此処の落葉松は、松毬を数多く下げていた。糸杉みたいな姿にされた落葉松も、本来は此の姿だった筈。





図書館の入口に続く道に、西から入る。北へ曲がろうとして、敷地の幅一杯に張られたネット状のフェンスに行く手を阻まれた。仕方なく、先刻渡った幹線道路に出る。東側にはフェンスはなく、親子連れが遊んでいた。フェンスの北側に、何やら看板が架けられてあった。近付くと、図書館の北側の広い用地は、酪農学園大学が獲得して施設が建設されることが判った。国道まで続く広い前庭は、佳い散歩道だったのに。フェンスは国道沿いにも張られていた。




フェンス脇のアンダーパスに通ずる階段を下りる。緩やかな坂道を上って、中央の沢の階段を下り、沢を渡った。沢の東側の斜面に、サラシナショウマが咲いていた。北東の窪地の草が刈られて見ることが出来なかったサラシナショウマに漸く会えた。沢の東の遊歩道を、北へ戻る。鬱蒼としていた遊歩道は落葉が進み、空が見えていた。シラカバ公園を西から通り抜ける。公園近くのお宅の林檎の色付きが増していた。インド林檎は、ピンクに色付き始めていた。僅かに甘みのあるある林檎だが、店頭から姿を消して久しい。





今朝は薄曇り。昨日吹荒れていた風は、少し治まっている。先刻鳥の群が、裏のお宅のエゾマツに止っていた。そろそろ渡り鳥が姿を現す時期になった。