05, 08. 2014 路地裏を歩く


列島南部に接近している台風11号と12号が低気圧に変わり北上している影響で、蒸し暑い日が続いている。強い風で雲は開け、青空が見えて来た。地下鉄の中島公園駅に着いたら時間に余裕があったので、北へ向い鴨々川の畔を歩いて9条通りへ戻ることにした。駅前通りから1本西へ入ると、南から流れて来る鴨々川にぶつかる。橋の西に、映画のセットの様な奇怪な建物があった。飲食店だった。





川の東の曲がった路地を南へ戻る。9条通りの角に、小さな蔵があった。最上部の写真が、その蔵。通りへ出ると、南向きの間口の広い店にはシャッターが下りて、閉店の札が下げられてあった。周囲と同じ様に、此処も程なく殺風景なマンションでも建てられるのだろう。店舗の西の川には、オオハンゴンソウが咲いていた。




開廊間もなく、2010年に個展をさせて頂いたギャラリー門馬のOさんと従兄が訪れた。相席で休んで頂く。Oさんが帰られ、久々に従兄とゆっくり話が出来た。丁度一回り年上の従兄は最後の北大の予科生で、子供の頃には随分可愛がって貰った。小学校へ入学する折に、24色のサクラクレパスを貰った。後に弟の設計事務所が改築を担当した大丸藤井で母が買ってくれた12色の王様クレヨンは廊が多く、色が良く付かなかったが、クレパスは戦前のものらしく佳い発色だった。大切に使ったのを覚えている。誕生日に与えられた本は、自然科学への興味を広げてくれた。

午後に入って、ぽつぽつと久々に会う作家が訪れる。1時半過ぎに、東京からの友人が到着した。丁度客足が切れた時間帯で、ゆっくり話し込めた。3時過ぎ、再会を約束して、日帰りで帰る友人を見送った。閉廊時まで雨は降らなかったが、最寄りの駅に着いた頃、雨が降り始めた。強い雨ではないが、今朝も降り続いている。休廊日でのんびり休みたい所だが、会期が重なる画廊を廻らなければならない。