26, 02. 2014 輝く雪面


午後に入って真綿を千切った様な浮雲が見られたが、昨日も終日青空が広がった。梅の枝に残っていた雪の塊が、殆ど無くなった。アトリエに充分な陽光が入る。陽光を惜しんで、彩色作業を進める。先日の関東甲信越の大雪は、交通障害のみならず果実や野菜のハウスに、多大な損害を与えていたことが報じられていた。政府は補助を約していたが、途方も無い被害を受けた人々は、再建可能なのだろうか。

2時半過ぎに、散歩に出かけた。風もなく暖かい。南東を歩いて来ようと、南へ進む。車庫と物置の間の空間に、降り積った雪の層がぐにゃりと流れ込んでいた。鉄道林近くの小公園の樹に、ヒヨドリの姿があった。枝を突ついている。冬芽でも食べているのだろうか。鉄道林前の道を、東へ進む。冬芽の集積で、樹々の梢が霞んで見える。




舗道脇のお宅のサクランボの芽が、分離して膨らんで来ていた。立派な餌台があるお宅のナナカマドには、シジュウカラの姿があった。ハルニレのある公園は未だ通り抜けられず、住宅街を北西に戻る。団地が出来る以前からあるお宅のキタコブシには、数多くの冬芽が出ていた。直ぐ傍の大きなシダレザクラの冬芽も、赤味を帯びて膨らんで来ていた。






陽が傾き始めて、西日が眩しい。道路脇の雪の山の断面が、逆光で輝く。時折水滴も光りながら落ちている。何とも繊細で、美しい光景。やがて、雪面は赤く染まり始めた。





早朝は霞がかかった状態だったが、8時を過ぎて空の青が強くなって来た。梅の樹には、相変わらずヒヨドリが飛来して、林檎を啄んでいる。