05, 02. 2014 キレンジャク


立春の昨日も冷え込んだが、10時過ぎには陽光に恵まれた。以前キャンバスを使用していた折に買い求めてあった絵具の乾燥を遅らせ、ぼかしやグラデーションに対応させる透明メディウムがあったのを思い出し、固まっていた瓶の蓋をこじ開けて、絵具に混入してみた。緩く溶いた絵具に濃度が出て、幾分作業がし易くなった。絵具の層を重ねた透明感のある色面が得られる。

2時半前に、散歩に出かけた。頭上から東は良く晴れているが、西は雲が厚かった。南東を廻ろうと、南の住宅街を東へ向う。前日凍り付いて歩き難かった路面には、10cm弱の雪が降り積り、歩き易くなっていた。雪の下には黒く凍り付いた面が潜んでいて、余り油断は出来ない。白樺の雄花が伸びて、梢が量塊を増して来ていた。東の沢のネコヤナギは遠方からは黄緑色に見えるが、未だ芽は固かった。





沢の西の道を北へ向う。二番通りを越えて、沢の傍は雪で通れなくなっているので、舗道を西へ戻る。上空に鳥のミレが見えた。ヒヨドリより小型の鳥の群。沢の方へ飛んで行く。1本北の道を、東へ戻る。突き当りの沢の大木に,鳥の姿があった。高い位置だが、目を凝らすと後頭部にツンと飛び出た羽根が見える。キレンジャクだった。昨年、一昨年と姿を見かけなかったので、嬉しかった。幾つかの群になっていて、飛び去る群があると、また新たな群が飛んで来る。暫く立ち尽して、群の動向を見守った。







家に戻ると、詩人の糸田さんから送られた「詩とファンタジー」が届けられていた。先日此の雑誌を買い求められなかったとブログに記したら、余分に買い求めてあるので送りますと、MIXYにコメントを戴いていた。きっと他にも入手出来なかった方がある筈なので、数日お貸し下さいとコメントを入れておいたのだが、可愛らしいカードに誕生祝いの続きで、返送の必要は無いと書かれてあった。左右の見開き一杯のイラストに詩が一遍載せられた豪華な本で、糸田さんの詩には相応しいイラストだったが、詩の世界の方が、より透明感と緊張感がある様に思われる。嬉しい贈物だった。



今日からさっぽろ雪祭が始まる。朝方は晴れていたが、次第に薄雲が広がって来ている。昨日よりも更に気温は下がり、窓に凍り付いた霜は未だ融けていない。