01, 02. 2014 白魔


昨日午前の晴間は長くは続かず、11時過ぎには雪が散ら付き始めた。筒状の立体に、大きな流れを色面で付ける作業を進める。正午のニュースで、札幌近郊の高速道路が交通止めになっていると報じられていた。戸外の天候とは、落差があった。1時半ばの電車で、札幌へ買物に出かけた。前日とは10度程気温差があるので、用心して裏が毛皮のフード付きのコートで出かけた。電車が白石を過ぎる頃、車窓の外は真っ白になった。少し離れた位置が、霞んでいる。厚手のコートを着用して、正解だった。

先日、詩人のIさんの作品が、「詩とファンタジー」という雑誌にお気に入りのイラストレーターの作品と共に掲載されたとブログに記されていたので、駅から西の紀伊国屋書店へ向う。Dデパートの中を通り、進行を渡っただけなのに、雪だらけになった。文芸雑誌、詩の単行本の棚をしっかり探したが、本は見付からなかった。少し南を廻ろうと、紀伊国屋書店の前の道を南へ向う。斜め向いのホテルも、高い階が霞んで見える。長くは歩けないと、道庁の正門から入り、北門へ抜けることにした。吹雪の中、観光客の姿が見える。割合軽装で、風邪でもひかねば良いがと案じられた。北門傍の大木には、鴉が不気味に羽根を休めていた。





人通りの少ない地下街の西を通って、駅前に戻る。生花と茶菓を買い求めた後、駅の東側の三省堂書店に寄ってみた。此処でも入念に本を探したが、見当たらなかった。4時初めの電車で戻る。厚別を越えた辺りで、雪は殆ど止んでいた。最寄りの駅に着いてみると、空は晴れている。北西には雪雲が見え、エッジがピンクに染まっていた。僅か20km程の距離なのに、随分天候が異なる。4時半近くになっていたが未だ明るく、鉄道林をねぐらとする鴉の姿はなかった。随分日が長くなって来た。



今朝も雲なく良く晴れているが、気温は低くガラス窓に霜が凍り付いている。来週は低温の日が多いとの予報。厳しい寒さは未だ続く。