11, 01. 2014 開けた水面


今冬一番の冷え込みとなった昨日は、寒気が列島をすっぽり包み込み、南の地方も雪に見舞われた。午後から、今日の教室の為のモデルと茶菓の調達の為に、札幌へ出かける。豪雪地帯の岩見沢からの電車は、10分程遅れていた。地下街を西に通り抜け、道庁の北門へ通じる道に出る。ロードヒーティングが施された舗道は歩き易かったが、小路を渡るのは難儀だった。圧雪が先日の暖気で緩み、車輪の跡や足跡が付いたまま、強い寒気で固く凍り付いていた。



北門から道庁の構内に入る。構内の除雪で出来た雪の壁は、高さを増していた。樹の枝を突つく小鳥を見付けカメラを向けたが、雀だった。正門の南側にある池まで来て、目を疑った。水面が開いて、マガモが泳いでいた。南へ進むと、同じ池の南側は凍って雪を冠っている。大通公園まで足を延ばそうかと思ったが、雪祭りの準備で歩き難いと思われ、道庁の庭に沿って東へ向う。鉄柵に積った雪が、撓んで曲線を描いていた。歩き易い舗道を北へ向う。正門近くには、観光客の姿があった。雪の壁で見えなかった北側の池も凍って、雪面になっていた。あの開けた水面は、どの様な細工を施したのだろうか。此処何年も冬の道庁を見ているが、マガモは何時も雪面に身体を丸くしていた。観光客の為のサーヴィスなのだろうか。厳冬の北海道を知らぬ方々には当たり前の情景に目に映るかも知れないが、厳冬の厳しさを知らせることの方がサーヴィスではなかろうか。







小路の悪路に閉口しながら駅前に戻り、買物を済ませて戻った。今朝も空は晴れている。早朝のニュースでは、札幌は今冬最も気温が下がり、-8.1度となったと報じられていた。池の面は、未だ開いているのだろうか。