20, 10. 2013 秋晴れの一日


台風の北上を他所に、昨日も終日雲なく良く晴れた。気温も一段と上がり、10月中旬とは思われぬ天候となった。教室を終えて、アトリエの床を磨く。日が短くなって来たので、モデリングをしてから買い物に出かけた。数日着ていた皮のジャケットを止め、薄手のパーカーを羽織る。四方を見渡しても、浮雲は見当たらなかった。モクレンの実の凹凸が強まって、色も深くなっていた。ナナカマド公園を南へ抜ける。葉が大分落ちて、梢はすっかり寂しくなっていた。





南の住宅街を東へ向う。コンクリートの電柱に、赤とんぼが止まっていた。熱伝導率が高く、温かい為と思われる。エゴノキも葉が黄ばんで来たが、実は未だしっかり付いていた。東の沢傍の公園のホウノキの周囲には、落葉と実が散乱していた。実は鴉の好物らしく、殻のみが残されている。






沢の西の道を北へ向う。沢を背にしたお宅の小さなヤマボウシは、実が鈴生りだった。落葉が進み、今まで見えなかった高速道路の東のマンションが見えていた。沢殻西に迫り出したあかしあ公園の芝生に、陽の位置が低くなって長い蔭が伸びていた。沢を離れて、住宅街を北西へ向う。スーパーに入る前に。裏手の原野を見渡す。草地が日増しに色を失って行く。西の山並みは霞んで、シルエットが僅かに確認された。







買い物を済ませて南西へ戻る。傾いた陽が正面から照り付けて眩しい。シナノキの梢は、空の領域が拡大していた。少し回り道をして、大きな柿の実を見に立寄った。夏に随分実が落ちたが、残った実が色付き始めていた。ツリバナはもう最終盤。葉も実も、随分落ちてしまっていた。




昨夜は月が明るかったが、今朝は曇空。台風27号が列島に近付きつつある。27号とほぼ同様の進路が予想されていて、被害を受けた地方が気に懸かる。