時折大きな量塊の雲が陽を遮ったが、昨日は終日良く晴れた。スパイラルの5段目と6段目の厚みを付ける作業の傍ら、大きなメビウスの輪を作成する為の和紙を2枚貼り合わせた。サイズが大きくなる程、躯体がしっかりしている方が仕事が進め易い。小さなスパイラルは厚みが5mmを超え、大分しっかりして来た。結構な長さになるエッジの始末を始める。
2時過ぎに、散歩に出かけた。雨が路面の塵を洗い流し、道の汚れが少なくなって来ていた。ナナカマド公園を東へ通り抜ける。公園に隣接するお宅の庭には、木製の椅子やテーブルが出されていた。未だ戸外でお茶を飲むには気温が低い様に思われるが、気分は良く理解出来る。長くて厳しかった冬で、春を待ち詫びていた気持ちの現れと思われる。住宅街を東へ向う。オオヤマレンゲの冬芽の先が、赤く色付いて来ていた。
先日最初に見付けた福寿草は、もう葉を広げていた。葉はやがて丈を伸ばして大きく広がり、夏前には朽ちて消えてしまう。大雪で傷んだのか、屋根の張り替えをしているお宅があった。屋根で思い出したのが、先日の淡路島を震源とする地震。当地とは異なり瓦屋根が多く、大変な被害が出ていると報じられていた。幸いにも死者が出なかったのは、阪神大震災の教訓が活かされていた為と報じられていた。
東の沢の西の道を北へ向う。沢の樹々の梢が量塊を増して、見えていた沢の東側が見えなくなって来ていた。雪の壁が融けて、何処でも渡れる様になった三番通りを越えて、北へ向う。冬の間から梢を見上げていた名称不明の樹の梢が、焦茶色の大きな芽で黒々と見えていた。この様な芽は珍しいが、未だに何の樹なのか判らない。猫柳も白く光っていた。観察地点の猫柳はバッコヤナギと判っているが、猫柳の形状も様々で、判別は難しい。直ぐ傍の猫柳は小さく、枝が黄色味を帯びていた。
大きく北を廻り四番通りを戻る積りでいたが、住宅街外れの農場まで出て、西風の強さにたじろいだ。上り坂の四番通りを西へ戻るのは無理と思い、住宅街を折れ曲がりながら南西へ戻った。今朝は雲なく良く晴れている。予報は晴れのち雨で、その後雪が降るらしい。